あらすじ
新五千円札「津田梅子」の傑作評伝。
日本の女子教育の近代化に生涯を捧げ、新五千円札の肖像画にも選定された津田梅子。
ある日、梅子が創設した津田塾大学(女子英学塾)の倉庫から、おびただしい数の手紙が発見される。それは梅子と、留学先の里親アデリン・ランマンとの往復書簡の束であった。
完全にアメリカナイズされた梅子と日本文化とのギャップ、開明的な政治家・伊藤博文一家との交流、女子教育にかける熱意などが生々しく記された手紙の真意を、同じく津田塾大学出身の著者が自らの渡米経験も踏まえて読み解いていく。
第42回読売文学賞(評論・伝記賞)を受賞した傑作評伝。
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Posted by ブクログ
ドラマで津田梅子の作品を観てから、津田梅子という人物についてとても興味が湧き、この本を読んだ
小さい頃に父の期待と共にアメリカへ行き、英語やアメリカの文化を身につけて帰国した梅子
帰国後はキャリアが用意されているかと思いきや、時代は変わっていた。同じく留学した捨松は結婚し、他のメンバーも結婚していった中、梅子は女子教育への使命感を常に感じており、結婚はせず私立の学校を建設する
今女性も教育を受けられるのは当たり前だが、このような先駆者がいたからこそその速度も早まったのではないかと感じた
質素な生活を好み、人のために尽くした梅子は本当にすごい人だと思う