あらすじ
デビュー作『さらば国分寺書店のオババ』から、青春小説の金字塔『哀愁の町に霧が降るのだ』、SF小説の傑作『アド・バード』『武装島田倉庫』など、94年までに発表した78作品の創作の裏事情に、盟友の文芸評論家・目黒考二がスルドク切り込むおもしろすぎる対談集。コワモテ高校生時代、敏腕商業誌編集長時代に書いた小説や秘蔵写真など、おまけ収録も盛り沢山。椎名誠全著作検証シリーズ第1弾。
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Posted by ブクログ
サイトで連載していた時から愛読していたのですが、椎名目黒コンビが椎名誠の全著作を語るとか最高に決まってんだろうという前提で読ませて頂ければ最高としか言いようがない最高の本です。
そもそも200数十冊著作あるそうですが、自分が50冊しか読んでいない事に衝撃を受けました。まさか四分の一しか読んでいなかったとは。自分の不明を恥じるばかりであります。
さて、本書はほとんど目黒さんが椎名さんを尋問する形式で進んでいきます。椎名さんは著作を読み返すことは無いそうなので、ほぼほぼ覚えていません。その為全部読んで臨む目黒さんの尋問にはほとんど答えられないのです。逆にそれがいいんです。
殆ど目黒さんが滔々と喋っているのを、相槌打っている方が多い印象です。ケチョンケチョンに貶しているのをじっと聞いている姿を想像すると、長年の年月で育まれた信頼感を感じます。
著作をある程度読んでいないと全然意味のない本なので、ファンムックみたいなものです。それにしても最高。