あらすじ
「あなたの考えを教えてください」「何か意見をお聞かせください」――
そう言われて、すぐにその場で答えられる人は少ないのではないでしょうか?
「考えを表明する」ことの価値は、現在急激に高まっています。
教育では“アクティブラーニング”が叫ばれ、SNSによって誰もが簡単に発信することができるようになったこの時代、「あなたはどう思う?」と聞かれてすぐに自分の意見を作れる人や、「何かいいアイデアある?」と聞かれて答えられる人の価値が高まっています。
東大生は「能動的に自分の意見を言う」のが得意です。
東大の入試では、「自分の頭で考えさせる問題」が多くを占めており、また東大の授業でも「自分の考えを述べる訓練」が日常的に行われています。
では、どうすれば簡単に「自分の意見」を作ることができるようになるのか? 素早くアイデアを出せるようになるのか?
本書では、偏差値35から2浪して東大に合格した著者が、その受験勉強の過程で生み出した、独自のメソッドを紹介。
誰でも簡単に自分の頭で「考えて」「まとめて」「伝えられる」ようになるための4つのステップを紹介します。
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Posted by ブクログ
自分の意見を伝えたい!でも、どうやったら良いのか・・・という悩みに
気づきを与えてくれる1冊でした。
意見の方程式というのは、以下の要素で構成されている
1. 事実
2. 問題
3. 自分
4. 提案
各項目については本書を手に取って読んでいただきたい。
私が意見を伝えることに苦手意識を感じていたのは、
「事実」と「自分」が混同してしまい、意見を支えるための客観的事実が
不足しているケースが多いと認識できました。
Posted by ブクログ
意見の作り方は「事実→問題→自分→提案」。
ポイント
・「なぜ」を問われた時に根拠になりうるのは、客観的で具体性のある事実だけ
・「問題」=切り口を定義するときは、基準値を明確にして比較する。
・「何を言えばいいのかわからない」は「自分がない」からなので、自分の価値観と立場を明確にする。
・提案がなければ全て文句
今後のアクション
・問題の作り方…「人」「場所」「状況」を3つずつ考えてみる
・多面的に問題を解釈することで、正当性を確立する
・自分がこの場でどんな立ち位置なのかを踏まえて意見を作る
Posted by ブクログ
「自分の意見」というものをきちんと持つための方法。
事実+問題+自分+提案=意見
この4つの要素を順に踏まえて、どれかを欠くことなく、まとめあげること。
そのやり方として
事実:現状サーチ(出来事、数字、感情)
問題:ひとりブレスト(悩みの分化、価値基準、感想の多様化)
自分:じぶん色作り(立場、価値観、感情)
提案:意見組み立てパズル(推奨、改善、切り捨て/代替)
出る杭は打たれるとばかり何も考えないのではなく、自分なりに知見を広め、評価し、自分事とするなかで、対応を提示することの大切さが理解できた。
意見であるための4要素は、これまで意識することがなかったので参考になった。
意見を持っていても、言うべきでないときもあるという指摘も同感。それを見極める感性も必要だと感じる。
また自分の意見が正しいとは限らないことも、4要素の成り立ちからよく理解できる。
意見交換が議論につながり、見解の修正ができればいい。
「東大で25年使い続けられている」の25年という数字も「事実」だろうが、それを補足するような説明が見当たらず、真実感に??がつくのが残念。
20-7