あらすじ
哲学とはなにを解明しようとする学問なのか。近代哲学の行きづまり状況はいかにして打破さるべきか。従来の物的世界像から事的世界観への転回をはかって独自の哲学体系を構想し各方面に波紋を投じている著者が、認識、存在、実践の三つの側面から、私たちを捉えている近代的世界観の根底的批判を展開し、新しい知の枠組への案内を試みる。
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Posted by ブクログ
物理学を理解していない人、哲学が好きな人でなければ、決して分かりやすくない。
廣松渉の本の中では、分かりやすい方だという趣旨で分かりやすいだけかも。
本書と廣松渉の講談社の「哲学入門」の両方読んで、何も感じるところがなければ、他の廣松渉の本を読まない方がよいという意味で、 廣松渉入門だと思ってもいい。
現代物理学の到達点は、物の認識を事として理解しようということだと知れば、いっきに理解が進むかもしれない。
物理学を勉強する人が、微積分の形式だけに捉われることがないように、あるいは微積分の形式が哲学的にどういう意味があるかを知るのに読むとよいかもしれない。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
哲学とはなにを解明しようとする学問なのか。
近代哲学の行きづまり状況はいかにして打破さるべきか。
従来の物的世界像から事的世界観への転回をはかって独自の哲学体系を構想し各方面に波紋を投じている著者が、認識、存在、実践の三つの側面から、私たちを捉えている近代的世界観の根底的批判を展開し、新しい知の枠組への案内を試みる。
[ 目次 ]
緒論 哲学とは? そして本書は
第1章 認識するとはどういうことか(意識の存立構造 判断と態度決定 真理の成立条件)
第2章 存在するとはどういうことか(現相の存立構造 事象と因果法則 実在の成立条件)
第3章 実践するとはどういうことか(行為の存立構造 実践と価値評価 正義の成立条件)
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