あらすじ
異質なモノをつなぎ価値を生み出す「編集」の技術は、ビジネスの世界でこそ必要だ!
イノベーション、新規事業開発、チームづくり、個人のキャリア構築… あらゆるシーンで武器となる、これからの時代を生きるビジネスパーソン必須の思考法。
著者は、東洋経済オンラインをビジネス誌系サイトNo.1に育て上げ、その後NewsPicks初代編集長を経て、現在は新規事業開発担当役員 兼 NewsPicksStudios CEOを務める佐々木紀彦。
紙からウェブへ、テキストから動画へと縦横無尽に越境する編集者の経験をすべて詰め込んだ、モノがあふれた時代の価値の生み出し方とは。
セレクト(選ぶ)、コネクト(つなげる)、プロモート(届ける)、エンゲージ(深める)の4ステップで、「編集思考」を体系化。
個人が編集思考を身につける方法を伝授し、ネットフリックス、ディズニー、Weworkら世界最先端企業を編集の視点から分析する。
◎こんな人にオススメ
・仕事においてひとつのことだけに専念してきた人
・異なる素材をつなげ、イノベーションを生み出したい人
・この先どうキャリアを築いていくか、悩んでいる人
・新規事業を生み出したい人
・ユニークな企画を立てたい人
◎目次
第1章 「縦割り」の時代から「横串」の時代へ
第2章 編集思考とは何か
第3章 ニューズピックスの編集思考
第4章 世界最先端企業の編集思考(ネットフリックス、ディズニー、WeWork)
第5章 編集思考の鍛え方
第6章 日本を編集する
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Posted by ブクログ
「経済×テクノロジー×文化」による編集思考という観点は現在の日本において非常に大切であると感じた。日本には歴史があり、現在も世界3位の経済大国である一方、テクノロジーに弱い。日本と同様にアジアのライバルとなる国もどこか欠けている。そこに日本は勝機を見出さなければならないと考える。
Posted by ブクログ
物の掛け合わせが重用であり、編集思考が重要であることには共感だが、若干議論が矮小化されているように感じるのが少し残念。と冒頭感じたが、ニューズピックスの章など実体験に基づき非常に深く語られており、素晴らしい。
メモ
・編集とはセレクト、コネクト、プロモート、エンゲージの4つのステップにより、ヒトモノコトの価値を高める行為。
・編集者は偉大な素人。あらゆる分野に好奇心を抱く多動な存在。単なるつなぎ屋。空気を読み切った上で空気を打ち破る力が必要。静かなる素人に足りないのは逆張りする勇気。新たな発想を生む編集力。
・セレクト 選ぶ。ダイヤの原石を見つけることが必要。いいところだけをみて惚れ抜く。未開拓のいいところをみつける。両極にふる。自分に近いものと、極めて遠いもの両方をとる。分散投資的な考え方。
・コネクト つなげる。古いものと新しいものをつなげる。古きの持つ文化、色気を新しいものとつなぎ、心も懐も豊かになる価値を目指す。縦の深堀と横展開でつなげる。
・プロモート 届ける。重要な3つのt thought timeline truth 届けるタイミングを集中させる。ただいきなり出なく土壌ができた上で一気に。コンセプトを持って一貫性のメッセージとともに届ける。
シンクタンクは思想を売る機関。
その人のありのままの姿を取り繕わずに伝えていく。
・エンゲージ 深める。4c communication community consistency casual
メルカリようにコミュニケーションプロセスが埋め込まれている。コミュニテイは関係の深さ、質、ファン数の3次元で定義される。コミュケーションの中心はwebになるが、リアルな何かの存在によりコミュニケーションが立体的になり、深みが生じる。変化が大きく加工しやすいからこそ一貫性が重要。
・ニューズピックス プラットフォーム➕コンテンツパブリッシャーを目指す。プラットフォームに牛耳られているメディアの世界を変える。コンテンツの質をあげていく。
・サブスク成功のコツ マスを狙いすぎない。ニュースよりもインサイト。ユーザーコミュニティを創り、じっくり育てていくこと。
・編集思考を磨く6つの行動。
古典を読み込む。歴史を血肉とする。二分法を超克する。アウェーに遠征する。聞く力を磨く。毒と冷淡さを持つ。