あらすじ
「想像してみてほしい。銀行口座への入金で、毎月お金が届けられる。それで生活は維持できるが、あくまでぎりぎりという金額だ…[この]シンプルで、ラディカルで、エレガントな提案には名前がある。ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)だ。…ここ数年ほどは、[この提案は]驚くほどの存在感をもち始め、一部ではほぼ現実の話として語られるようになった…わたしはUBIについて知れば知るほど、夢中になる気持ちを抑えられなくなった。UBIは現代の経済と政治について実に興味深い問いを投げかけるからだ。インドの経済学者と、シリコンバレーのテクノロジー企業を牛耳る者が同じことを望むなど、ありえるのだろうか。1日60セントで暮らすケニアの村人たちに適した政策が、スイスで最も裕福な州の市民にも等しく適しているなど、そんなことがあるだろうか。本書は、このような問いに答えを出したいという思いで執筆を決意したものだ」(はじめに)
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Posted by ブクログ
みんなにお金を配ったらー
―ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?
毎月1000ドルが生きている限り誰にでも配られたら?
人は堕落して働かなくなるのか?それともより人間らしい活動を行うようになるのか?
UBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)という制度に関して、今までに行われた様々な実験や今後雇用を奪っていくであろうAIの側面からの検証などを行っています。
今の福祉政策は不平等で非効率であることは同意できますが、UBIは本当に貧困を救い人間らしい生活を送ることに寄与するのか?財源はどうすべきなのか?に関してはちょっと物足りない感じでした。
「働かざる者食うべからず」というフレーズが世界各地にあり、とりわけピューリタンの伝統を持つアメリカでは根強い価値観としてUBIを阻むということを知ることが出来ました。
また、人種、信条、ジェンダによる差別により、多くの人が最低限の生活を営むことが難しい一方、富める者は使いきれないほどの富を蓄え続けている。
ビルゲイツ氏が提唱している自動化機器に課税するというアイデアや、資産課税や非効率な福祉予算を原資として、今すぐにでもUBIができる素地は整って来ているのかなと思います。
あとは、政治的なリーダーシップを発揮して大きく舵を切るだけかな・・・
それができればもうやっているかもしれませんが。
竹蔵