あらすじ
ミスに悩む企業の多くでマニュアルに深刻な欠陥を抱えているが、気づかれず放置されている例が多い。駄目なマニュアルを使っているから仕事の効率が落ち、ミスや事故が多発するのだ。分かりやすいマニュアルを生み出すには、作文だけでなく、作業の全体的・総合的な改善が必要だ。本書ではまさにこの点について、長年人間のミスの研究を続けている著者が、具体的な成功例・失敗例を挙げて解説。すぐに使えるテクニックを紹介する。
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Posted by ブクログ
マニュアル作りについて説いた本ではあるが、業務自体の洗練にもつながるアドバイスが満載。ある程度決まった作業があるような職場で、この本の内容の研修を受けられると良いと思う。
タイトルがキャッチーな分、もう少しカジュアルな内容かとナメていました。。
特に下記は、今後業務の中で盛り込みたいと思った。
・モノの名称のつけ方の工夫(重要でなさそうなネーミングだと粗末に扱われる)
・「行う」という言葉は禁句
・「〇〇に注意する」…注意は心の中の行動なので、漠然としている
・緊急事態用マニュアルでは経過時間ごとにありえそうな状況と望ましい行動を台本にすると良い
・マニュアル自体の構成。訓練方法などのマネジメントや、マニュアル自体の歴史も入れる
・検査業務で手を抜かせないために、適切に行わない場合に何が起きるかを併記
・標準作業ループは片付けて最初と同じ状態にするまでを指す
・道具は多機能にせず、単機能に
・暇の連続になる、「対処」の退屈さを打ち消すには宗教性を付け加えることが必要
・成果が積み立てられる作業は優秀
・停止できることは安全の味方
・準備と本体の境界を明確にし、準備期間をできるだけ広げる
・そろい待ち合流の場合には、関所を実体化
・ダブルチェックは同調バイアスを生んでしまうため、廃止
・システムはアンドゥ―ができるように