あらすじ
ミスに悩む企業の多くでマニュアルに深刻な欠陥を抱えているが、気づかれず放置されている例が多い。駄目なマニュアルを使っているから仕事の効率が落ち、ミスや事故が多発するのだ。分かりやすいマニュアルを生み出すには、作文だけでなく、作業の全体的・総合的な改善が必要だ。本書ではまさにこの点について、長年人間のミスの研究を続けている著者が、具体的な成功例・失敗例を挙げて解説。すぐに使えるテクニックを紹介する。
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Posted by ブクログ
非常にわかりやすく書かれており、理解しやすい内容でした。
マニュアルの目的は、最も簡単な作業の誘導。
そのために表現は断言すること、ダブルチェックは有害、頭の中に早見表ができることが「習得」であるなど、「なるほど!」と気づかされる点が数多くあり勉強になりました。
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「マニュアル作成のマニュアル」と言える本でした。
使いづらいマニュアルが出来上がってしまう理由を述べたうえで、どうしたら分かりやすくなるのか具体的に示しているので、マニュアル作成に取り組んでいる私にはとてもタメになる本でした。
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注意する、という書き方は具体的にどう行動すればいいかを示していないため、厳禁、など自分の手順書作成にすぐに取り入れられることがたくさんあった。
反面、ものづくりの現場に多く題材が取られており、内勤事務だと縁遠いことも書かれていた。
Posted by ブクログ
作業マニュアルに必要な要素を網羅して理解するために読む
「マニュアルを使って業務を引き継ぎ、引き継ぐごとにノウハウを蓄積するのが当たり前である」ということをまず初めに大前提として認識する必要がある。その認識を持たないといくら良いマニュアルを作っても意味がない。
わかりやすく有効なマニュアルを作るには、見出しや段落を使って大きな手順をわかりやすくすること、節目の確認工程を記載すること、作業手順を一本道で書くことなどが重要。実務でも意識はしていたがポイントを言語化してまとめていなかったので、整理する良いきっかけとなった
Posted by ブクログ
今丁度、職場でマニュアル改修中。入社半年弱の人が要求する「マニュアル」がありえないと感じて、何か評判のいい本はと探していて見つけた本。やはり私の感覚は間違っていなかった。何を要求されたかというと、例えば電話応対なら、全てのパターンの全ての話すことを一言一句抜け漏れ間違い無く書いてくれ、の様な感じで。困っている。恐らくこの本を貸しても読まないか理解できない(相容れない)と思うので、私の中のひとつのブレない基準としてこの本の内容をしっかり落としこんで、自信を持って育成していきたい。(簡単には変わってくれないと思うけど…)
Posted by ブクログ
この一冊が「マニュアル作成のマニュアル」としてことなりるのか?と問われれば、物足りなさ感は否めないが、「マニュアルの心得」として通っておきたい一冊と言える。うちの会社のマニュアル作成のヒントとして何度も読み直そうと思う。
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章ごとにいくつかの項目だてがあり、キーワードとしての指針が書かれていて、何が述べられているか理解しやすいと思う。ただ、その項目の中には、一見なぜここで述べられているのかすぐには理解しがたい部分もあって、ちょっと雑駁になっている項目もある。ただ、実例を挙げながら、歯切れのよい迷いない言葉づかいで、読者にはその分余計にわかりやすくなっているので、間違いなく良書です。
Posted by ブクログ
マニュアルを作成する際に何を気をつけるべきか、いわばマニュアル作成のためのマニュアルのような本です。本の中でも指摘されているようにマニュアル作成も奥が深く、その出来不出来で業務効率が左右されるため、本書のような本でポイントを抑えられるのはありがたいです。
肯定系で書く、更新履歴を残す、揃い待ち合流は忘却ミスのもと、工程確認より結果確認…確かにそうだなと思わさせれる点は多く、類書は多くないですが多くの人が読むことで、生産性向上につながる本なのではと感じます。
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マニュアルを書くためのTIPS、実践すれば役に立つのだが、実社会ではマニュアル書きの専業でも無い限りは、ここまで気を使って執筆する時間は無いね。
Posted by ブクログ
マニュアル作りについて説いた本ではあるが、業務自体の洗練にもつながるアドバイスが満載。ある程度決まった作業があるような職場で、この本の内容の研修を受けられると良いと思う。
タイトルがキャッチーな分、もう少しカジュアルな内容かとナメていました。。
特に下記は、今後業務の中で盛り込みたいと思った。
・モノの名称のつけ方の工夫(重要でなさそうなネーミングだと粗末に扱われる)
・「行う」という言葉は禁句
・「〇〇に注意する」…注意は心の中の行動なので、漠然としている
・緊急事態用マニュアルでは経過時間ごとにありえそうな状況と望ましい行動を台本にすると良い
・マニュアル自体の構成。訓練方法などのマネジメントや、マニュアル自体の歴史も入れる
・検査業務で手を抜かせないために、適切に行わない場合に何が起きるかを併記
・標準作業ループは片付けて最初と同じ状態にするまでを指す
・道具は多機能にせず、単機能に
・暇の連続になる、「対処」の退屈さを打ち消すには宗教性を付け加えることが必要
・成果が積み立てられる作業は優秀
・停止できることは安全の味方
・準備と本体の境界を明確にし、準備期間をできるだけ広げる
・そろい待ち合流の場合には、関所を実体化
・ダブルチェックは同調バイアスを生んでしまうため、廃止
・システムはアンドゥ―ができるように
Posted by ブクログ
マニュアル作ってたので。
個人的にやってたなと反省したのは
・本論に関係ない余計な蛇足を書きがち
・小難しい言葉を書きがち
・一文を長くしがち
要するに、分かってますよ感の権威付けをするための文を書きがちだなと思った。
料理のレシピ本のように書く、というのは良い例え。
色々アレンジはあるんだけど、基本的な工程を短文で、順番に、かんたんで意味のわかる言葉で書く。
チェックは工程に対してではなく味見(成果物)で行う。
Posted by ブクログ
一読では実務に活かしきれなさそう…。
以下の点を注意する。
・主語と述語は一つずつ。
・肯定系で書く。
・断言して書く。
・1ページで終わらせる。
Posted by ブクログ
わかりやすいマニュアル作成の指南書。何気なく読んでみたが、意外と面白く読めた。ごちゃごちゃ書いてあってわかりにくいマニュアル、取扱説明書って多いよね。前職はマニュアルだらけで1つの作業にあっちを参照、こっちを参照し、省略部分も多く慣れるまで大変だったのを思い出した。マニュアルはシンプル・イズ・ベスト。A41枚に収まるように作るべし。フローチャートより早見表、ダブルチェックは有害など、成程と思う内容だった。早見表だけでなくマニュアルの作成例も載っていたら良かったのに。
西野カナの「トリセツ」はマニュアルとして見てもなかなかバランスが良いらしい。
Posted by ブクログ
首を大きく縦に振りたくなるフレーズばかり。
・積んである書類は、おそらく捨てられるし、捨てるべきということである。(p.37)
・検索できないマニュアルはゴミ。(p.86)
などなど。実際にはなかなか難しい場合もあるかと思うが、作成時には心がけたいポイントが多々あった。
Posted by ブクログ
ライン方式→セル・屋台方式
人間がその業務をやる、ということ忘れてはいけない。
再発防止策は逃げのマニュアル。事なかれ主義
次にする行動を説明せよ
文字修飾は読み飛ばしにつながるので×
検索。ハイパーテキストにしないと。
書いた人と理由、改定年月日を入れる
最終的には、マニュアルの不要な世界へ。
Posted by ブクログ
上司の薦めで読んだ本。
本書の要点自体がマニュアル的に書籍の冒頭に書いてあるのでまずはそこを遵守するのが良い。
書籍の中身で、なぜ冒頭の項目が必要か説明がなされる。あっという驚きというほどではないが、言われてみればそうだよなあと思う内容が多い。
個人的に示唆を得たのは、対処という仕事は、異常時には忙しいが、平時には暇という性質があるが、この様な仕事から退屈さを削ぐためにはある種の宗教性が必要という記述であった。定例の作業をいかに手を抜かずに飽きさせずに行うのか、ということの1つのヒントになりそうな気がする。個人的には宗教性もあるし、習慣の力もある気がする。
また、分岐のあるフローチャートは良くないとして、代替策として早見表を提唱しているのも参考になった。
Posted by ブクログ
前半はマニュアルをいかに書くか、作成するかという点にフォーカス、後半ではマニュアルの記述対象である作業そのものはどうあるべきか、という構成になっています。
個人的には後半部分のほうが印象に残りました。確かにマニュアルは必要ではあるのですが、そもそもマニュアルを首っ引きになって作業するようではいけませんし、そのような体制では必ずミスが発生すると思います。必要ではあるのですが、マニュアルを見なくても実行できるくらい簡単な内容に落とし込まれている作業が理想ではないかと思う。
だとすると、マニュアルをいかに書くか、よりも記述対象である作業そのものはいかにあるべきか、を学ぶほうが良いように感じる次第。主張されている内容は著者のほかの本の内容にも通底しており、本質的なポイントが抑えられていると思います。
Posted by ブクログ
うちの会社の社内システムがまさにこれに記載されている通りしょーもないマニュアル。開発部にいるときに読めばよかった。
チャーチルの繁文縟礼の話は昔からあるのだと初めて知った。
ただ、フローチャートは必ずしも早見表に変換できるとは限らないと思う。