あらすじ
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子どもの行動行動(友だちをたたいてしまうなど)について、応用行動分析学の立場から、その子に合った支援の方法の見つけ方を解説する。子どもの観察のしかたや記録のとり方、その結果をどう支援につなげるかなど、内容は実用的で、現場でもすぐに使える。
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Posted by ブクログ
幼稚園や学校などの現場で、行動分析学をどう活かせばよいのかを解説。
素晴らしいのは、なぜそのように考察してはダメでこう考えるべきなのか、なぜそのように行動してはダメでこう動くべきなのか、理論と実践の両面から解いているところで、かつ、それが保育士や先生が効果を上げやすいよう工夫されているところ。
例えば、「あることができたらごほうびにシールをあげる」というやり方について、誰でも思いつきそうな方法がまったく効果をあげなかった理由を分析し、効果的な方法を設計し直してみせる。
経験や勘でもなく、「ワガママな性格」という説明になっていない説明に頼らず、原因と行動と結果を先入観なしに観察して制度設計すること、計測可能な形で結果を記録し効果を見える化すること。
まるで教育というよりはサラリーマンの仕事の進め方のハウツー本を見ているかのようだ。
だからこそ、そのやり方になじみのある私には新鮮味と予測できる効果の高さに魅力を感じたのかもしれない。
先日読んだ奥田健次『メリットの法則』に漂っていた(手法ではなく)「俺ってすごいだろう」風がないのも好感。