【感想・ネタバレ】倒れるときは前のめりのレビュー

あらすじ

『図書館戦争』『レインツリーの国』『植物図鑑』ほか映像化続々の人気作家・初のエッセイ集が文庫化。
日々の生きるつれづれ、創作の裏側、大好きな本や映画、敬愛する人びと、ふるさと高知のことなど、デビュー書籍刊行前から現在までに綴った90本超に、それぞれ振り返りのコメントを書き下ろし(単行本刊行時)。
現在入手困難な「ほっと文庫」に収録された短編「ゆず、香る」と、片想いがテーマの恋愛掌編「彼の本棚」の、小説2編も特別収録。
「文庫版のためのあとがき」を書き下ろし。当代一の人気作家のエッセンスがここに!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

p.312
私、あなたと読んでる本がとても似てるんです。

短いお話ですが、ドラマのワンシーンを見てるようなキュンとした気持ちになってついついニヤけてしまいます。

0
2021年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『作家』ではなく『ライトノベル作家』であることにこだわる著者。
若い人たちに、格好いい大人だっていることを、大人も結構楽しいということを、伝えたいのだそうだ。
いいぞ、いいぞ。
このあいだ読んだ某ラノベのシリーズは、とにかく大人がだらしなくてもやもやしたからな。

世の中の潮流が偏っていくことに警鐘を鳴らし、街の本屋さんで本を買うことが街の本屋さんを支え、出版界を支え、新たな作家を育てる土壌になることを懇切丁寧に説明する。
災害と支援と自粛について。
観光地に必要なものとは。
中高生だけではない、彼らの希望となるべき大人たちにも、伝えたいことはたくさんある。

作風から想像していたよりも、はるかに硬派で真面目。
ケンカ上等、だけどチキンと本人は言うけれど、歯に衣着せない語りっぷりは読んでいてとても気持ちいい。

短編集は売れないという出版業界に、まずは裾野を広げるために短編集を作ってみろと書いていたけれど、それから数年。
最近は結構連作短編だったりアンソロジーが売れているような気がしますが、どうでしょう。

カズレーザーさんのように、本は一度読んだら処分する。
ふたたび読みたくなったら、また買う。
っていうのが、出版業界及び本屋さん的には正解なのかもしれないな。

0
2020年05月10日

「エッセイ・紀行」ランキング