あらすじ
兄夫婦の家を訪ねた祐子は、久しぶりに地元の友人に再会し、「ドロボー」が律儀にチャイムを鳴らして家を訪ねてくるという都市伝説を知る。その日を境に、祐子の周囲で不穏なできごとが起こりはじめる……。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
読みやすいから逆に想像しやすくて堅苦しい文体のホラー小説より恐怖感は高かった。
ミステリだと少し軽く感じるのにホラーだとこれくらいの方が怖いの、なんでだろう?
伏線回収も上手かった。
って思ったけど伏線の張り方が上手いと思った。
すごい丁寧に風呂敷を広げている感じ。
大切な人を守るために調べていたはずが自分もとっくに当事者だった、という王道ホラーでだんだん恐怖の正体が開けていくのはすごい良かった。
描写が脳内で映像にしやすいタイプの文章。
キムラサンに持っていかれちゃう時の心理描写?がすごい好き。
ラストの産まれてきたのが人形、ってオチと描写は蛇足かな?と思った。
終でおわって良かったと思う。
招かれないと入れないって設定、
キムラサンに2回会ったから死ぬのではなくて2回目は恐怖で死ぬ、というのも良かった。
めちゃくちゃ神経図太かったらしなないのかな?
Posted by ブクログ
先が気になって一気読みしたけど、
最後でガッカリ。
祐子は結局死んだのか?
繭はどうなったのか?
人形會は?
なんで産まれたのが人形?
謎だらけで終わった。
Posted by ブクログ
幼い姪が描く不気味な絵。それは、左手が欠損している人間だった。奇妙な発言をする姪に困惑していると、オカルト系の出版社で働いているかつての親友と再会する。彼女と2人、調査に乗り出すが様々な恐怖が彼女たちに襲いかかる。 *** 「# 拡散忌望」「夜葬」の同作者の作品。相変わらずグロテスクでバイオレンスな内容。読んでいて、「痛ててて!」となる。(実際にこの小説内で行われていることをされると痛いじゃすまないが)。 場所が知れない山奥にある廃村や、そこで行われていた風習など「夜葬」を思わせる内容がてんこ盛り。人形劇を行う謎の老人集団や、その老人集団が行っている奇行なども不気味だったが、私が読んだ二作に比べるとやや大人し目の印象を抱いた。「# 拡散忌望」や「夜葬」は今主人公たちに迫りくる怪異!!という感じでリアルタイムでやってくる危機にハラハラドキドキ、ではなく身近に迫りつつあるが、どこか対岸の火事という少し感じで物足りない。風習も少しだけ解明されただけでモヤモヤが残ってしまった。最後になぜ、二度目があるのか、最後の「序」はどうしてそうなったのかなどもう少し掘り下げてくれるとありがたかったように思う。