あらすじ
「今いる会社で働き続けるか? 転職して他の会社に行くか?」
「どんなキャリアが自分に合っているのか?」
「このまま、会社にいるしかないのか?」
今、そんな悩みや焦りを感じているあなた。
特に「やりたいこと」や「まとまったお金」、
「明確なビジョン」がなくても、
他のどんな働き方よりも安パイに
経済的に自立できるすごい働き方があります。
それが「地味な起業」です。
皆さんが知っている「起業」は「派手な起業」。
資金もいれば、人より抜きんでたスキル、
人脈、才能、ビジネスモデル……。
色々ないと、できません。
一方「地味な起業」に必要なものは、
スマホとPC、あとはちょっとの「素直さ」。
これだけ。
「地味な起業」は、
あなたが普段やっていることをお金に変える働き方。
これで、今ある不安が消えて、
あなたの人生に「本物の安定」が訪れます。
さあ、一歩踏み出していきましょう。
転職、副業、独立…
すべてが「リスク」になる時代の、最強の生存戦略!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
なんのスキルも取柄もないと自称する著者による「地味な起業」の指南書。
「起業」というと華やかではあるが、常に激しい競争にさらされるような印象が何となくあると思います。
しかし本書で紹介される起業とはそのようなものではなく、限りなく「副業」に近い内容に感じました。
「地味な起業」の具体的な仕事内容も紹介されていますが、Excelで簡単なリストを作ったり、Power Pointでセミナーのプレゼン資料を代わりに作ってあげたり、市販本の簡単な要約をレポートにまとめたり、と誰もが(内容に巧拙あれど)普通にできるものばかりです。
著者の語る「地味な起業」で面白いと感じたポイントは
・地味な起業は「好きな人を手伝う」こと、「困っている人を助ける」こと
・世の中にはちょっとしたことで困っている人が掃いて捨てるほどいる
・ちょっとした作業の代行やサポートですごく喜ばれる、感謝される
といった点。
「好きな人、困っている人を手助けすることでお金をもらう」という考え方が一貫しており、得も言われぬ良い印象を感じました。
誰でもやれる仕事内容であるのはわかりましたが、ではどのようにしてその「困っている人」に出会えるのか?本書ではビジネスパートナーとの出会い方、そして実際に受注にいたるためのTipsも紹介されています。
実際に起業を考えている読み手の「いったいどうすれば。。。」にうまく対応した章立てだと感じました。
ちなみにビジネスパートナーとの出会い方はプッシュ型とプル型の両タイプが紹介されているので参考になります。
実際に受注に至るためのTipsは、要約すると「初めからガツガツせず、小さく始めてそれから大きく育てる」といった内容です。
本書で紹介される「起業」は非常にハードルが低く、リスクも少ない(会社員のままで始められる、続けられる)ので参考になります。
一方で、一つ一つの仕事はちょっとしたことなので、その単価は低く、ビジネスパートナーも小さな企業か個人事業主がメインになるでしょう。
大きな仕事をしたい方には望まないベクトルだと思います。
起業を考えているが、あまりリスクは取りたくない。
小さく始めて大きく育てていきたい。
今の仕事と並行して収入源を得たい。
目立ったスキルはないけど、起業したい。
そんな考えを持つ方に、非常に親和性の高い一冊だと思います。
Posted by ブクログ
本書は通常の企業本とは異なり、普通のビジネスパーソンが身に付けていて、当たり前だと思っているスキルを活用して、副業としてさらにはその先の起業へと導くために、著者自身の体験を踏まえたノウハウ本である。
特質すべきは、特質すべきスキルがなくても、ビジネスパーソンであれば通常の業務で身に付けているスキルを活用して起業しようという点である。さらに一般的な企業のイメージであるやりたいことを実現する起業を「派手な起業」と対比させて、やりたいことがなくても起業することが容易であることを伝えている。
自分も副業や企業とはいかないまでも、自分のこれまでの会社経験をボランティアで活かすことはできないかと考えていたところだったので、非常に参考になった。
本書では単なる個人のスキルを活かすだけの働きからではなく、応援したい「誰か」を見つけて、「その人」とつながり、信頼を得てサポートする立場にまでたどり着ければ、後は自身の頑張り次第で伸ばすことができるという。
まずは、誰を応援したいか、サポートしたいか、を探すところから着手。その人が見つかったら、何とかしてその人とつながる努力をする。
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・とにかくお客様の要望は何でも受けること。大抵のことはネットで調べれば何とか出来る。自信がなければ最初は無料でやらせてもらう。
・Excelの関数やVBAは重宝される。
・SNSやブログの運営代行やホームページ作成などのPC関連。
・広告代行(Googleなどへの広告出稿)
・チラシなどの作成(PPTでも十分)
・プレゼン資料作成(PPT)
・動画作成(スマホで動画撮影し編集する)
・デザインなどの苦手なスキルはクラウドソーシングサービスを代行して手数料で稼ぐことも可能。
・小規模(数名程度)のセミナーやイベント運営のサポート(何でもやる!)
・細かいサポート業務を請け負って、途中で進捗をこまめに報告すれば重宝される。
・サポートしたい人のSNS等をフォローしていると、「ボランティア募集」などを求めているケースがある。
・コメントが少ない記事に対して、単なる感想ではなく、実際に試してみて、その結果を報告すると喜ばれる。上手くいくと印象に残り、セミナー等で覚えてくれることもある。
・クラウドソーシングサービスや在宅業務仲介サービスを活用する。
・「やる内容」よりも、「誰と仕事をするか」を重視する。サポートしたいと思う人を見つけて、その人のためだったら何でもやってみることが将来性につながる。
・地味な起業の仕事=出会いの人数×信頼関係の深さ×提案数
・人見知りで他人に話しかけるのが難しい人は、グループセッションやワークが設定されているイベントが良い。また、一度きりよりも複数回継続するセミナー等も良い。
・信頼関係=接触頻度×情報共有
・情報共有とは相手との会話が大切になるが、この時に重要なのは質問力。質問は、現在→過去→未来という時間軸で質問する。
・現在:今、どんなお仕事をされているのですか?
・過去:今までで一番大変だったことって何ですか?
・未来:今後はどういうことをされたいのですか?
・現状と未来のギャップが、その人が抱えている課題なので、それを解決するための提案をすれば喜ばれる。
・質問の深堀では、具体化、数値化、ベスト、ストーリー、理由を活用。
・具体化:具体的に言うと何ですか?
・数値化:数値にするとどうでしょう?
・ベスト:それをやるにあたって一番困っていることって何ですか?
・ストーリー;××という部分を詳しく聞きたいです。どんな変化が起きたんですか?
・理由:なぜ、それおwやりたいと思ったんですか?
・日本人は、他人に迷惑をかけてはいけないと無意識のうちに思い込んでいる。この考えを捨てて、どんどん提案して数を打ち続けることが重要。すべてテストの考えで色々試したもん勝ち。
・ミスに着目する人は、フォーカスする矢印のベクトルが自分にしか向いてません。要は自己中心的なんです。自分がどう思われているかを気にしているということです。
・地味な企業では長い目で見て「信頼残高」を増やしていくことが最重要です。「信頼」が貯まれば、お金は必ず後からついてきます。5~10人程度で十分です。
・地味な起業には、大きく3つのステップに分かれています。
①サポーター:タスクベースで、相手の苦手な作業をお手伝いする働き方。月5~20万円。
②ディレクター:一人の起業家をサポートするときに発生する全ての作業の取りまとめ役をするイメージ。サポーターをとりまとめてチームを主導する存在。月10~50万円。
③プロデューサー:作業を統括するだけでなく、売り上げやブランディングにも関わり、起業家の右腕として活躍する働き方。月100万円以上。
・本当の「成長」は、誰かを応援する経験を通じて得られるもの。地味な企業は「自分のため」だけではイマイチ頑張れない、ごく普通の日本人向けの働き方。