あらすじ
『後宮の烏』の著者が描く和風アリスファンタジー!「早くわたしを見つけて」禁忌の庭に住む少女と、優しすぎる探偵が解く、切ない秘密。「庭には誰も立ち入らないこと」――光一の亡父が遺した言葉だ。広大な大名庭園『望城園』を敷地内に持つ、江戸時代に藩主の別邸として使われた三日月邸。光一はそこで探偵事務所を開業した。ある日、事務所を訪れた不思議な少女・咲は『半分この約束』の謎を解いてほしいと依頼する。彼女に連れられ庭に踏み入った光一は、植物の名を冠した人々と、存在するはずのない城を見る。
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真相を知った時の衝撃
最初はファンタジーなのかと思って読んでいたんですが、庭の真実が少しずつ明らかになっていくにつれて、時代に飲まれてしまった人々の事が出てきて、ラストがまた切ない。
このまま朽ちるその日まで、静かな時間が流れたらいいなと思った。
Posted by ブクログ
三日月邸の庭『望上園』を舞台にしたミステリ仕立ての和風ファンタジーは、花図鑑というタイトルに偽りなく木々や花々が余すところなく描かれていて、その自然な息遣いを身近に感じられるだけでなく、隠された庭を巡ることにより、不思議な世界に関わる謎にどんどん引き込まれてしまう。
光一が栴檀に語りかける場面が秀逸。あとは最後…畳みかけの展開に、おもわず拳を握ってしまったよ。咲に救いがある終わりで良かった。個人的には光一と牧兄妹との距離感がお気に入りw
胸が高鳴り、締め付けられる
探偵をしているコーイチと何故かコーイチの名前を知っている少女のお話。
どこか不思議で不気味に感じた少女、いいキャラですね。でも一番好きなキャラは数馬かな。自分より背が高くてイケメンな男が嫌いってのに笑いました。
この本、ファンタジー要素と歴史物が好きな方に是非オススメしたい。不思議な世界にタイムスリップしたような感覚が味わえます。
Posted by ブクログ
「庭に誰も立ち入らないこと」
親子の関係は様々。複雑。だけど、探偵をしている息子にこの遺言。調べさせたいのか。言葉が足りなさすぎる気が。
読み終わって、何だか振り出し戻った気がした。一緒にいるという優しさ。
Posted by ブクログ
庭に入った後はしんどい事、お城の人達が光一が来る事を歓迎しない事、過去には一般公開されていた事などを鑑みて、ああ!庭の維持の為に、人の生命力みたいな物を吸い取っているんだ?!と思ったら深読みしすぎだった
ストーリーもキャラも面白いと思ったけど、最後に咲との別れが有ってしんみりした所、最後の最後でやっぱり帰って来たyo!って軽すぎてここだけが残念
それなら最初から何とか二人で努力して、一緒に居れる方法探しましたって方がしっくり来るのに
Posted by ブクログ
白川紺子なので読んでみたが、なんか今までのと違う……萌えが足りない!と思っていたが、講談社タイガって基本、男性がターゲットのレーベルなんだろうか。
オレンジ文庫は明らかに女性向けだと思うけど。
父親を亡くし、実家に戻って探偵事務所を開いた八重樫光一。
自宅の庭にまつわる謎を解くうちに、出生の、というか、家の由来にまつわる真実を知ることになる。
牧家の妹の方とは恋仲になりそうだが???
まだ続きそうな気配だけどどうなんだろうか。