【感想・ネタバレ】忌野旅日記 新装版(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

キミは忌野清志郎を知っているか。世の中のインチキを笑い嘲り歌にして、切ない愛の言葉をあふれるロックのビートに乗せて深く胸を打つ。近ごろ姿を見ない? それは何かの間違いだ。文庫を開けば、坂本龍一、山下洋輔、桑田佳祐等、イカしたヤツらとのセッションと交遊は今日も続いていると知る筈だ。RCの圧倒的ステージ写真も前半グラビアに収録。よォーこそ! 巻末解説まで興奮の新装版へ。(解説・尾崎世界観・角田光代)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

伝説のロックミュージシャン、忌野清志郎が残した業界人との交遊録やツアーの楽屋裏のことなどを彼独特の「イマーノ語」で綴っていくエッセイです。以前、放送されていた特集番組を見て、どうしても取り上げました。




今、この記事を書きながらRCサクセションの『ドカドカうるさいR&Rバンド』を聞きながら書いています。

理由はたった一つ。僕がかつて見たNHKの深夜番組で彼の描いた自画像と彼の敬愛するゴッホとミレーの絵画展を仙台まで見に行くという二本立てがあったからです。

この本は彼を取り巻く「ギョーカイ人」たちとの交友録です。最初に収録された俳優の三浦友和(彼はRCサクセションの初期メンバーだった)や、サンプラザ中野くん。

井上陽水などの錚々たるメンバーが彼の描く特徴的なイラストとともに俎上に上げられていて、軽快な文体の行間からにじみ出る知性が彼を
「キング・オブ・ロックンロール」
と言わしめるゆえんのひとつなのでしょう。

特に一番好きなのは忌野清志郎の「親友」である『タイマーズ』のみなさまのことで、初めて『FM東京』を聞いたときの衝撃は今でも忘れられないのですが、『親友』の彼の手による筆致がやっぱり面白くて、特に夜中に建築現場に忍び込んではめぼしい機材を盗んできてライブで使っていた、と言うくだりには笑いが止まりませんでした。

読んでいてやっぱり思うことはやっぱりあっちの世界に逝くのが早すぎたよ、清志郎さん…。その思いだけで胸がいっぱいになりました。

※追記
本書は2019年3月28日、新潮社より『忌野旅日記 新装版 (新潮文庫)』として新装版として刊行されました。

0
2024年12月27日

Posted by ブクログ

80冊目『忌野旅日記 新装版』(忌野清志郎 著、2019年4月、新潮社)
1987年10月に出版されたエッセイ集の新装版。著者の逝去10周年を記念して出版された。三浦友和や泉谷しげる、井上陽水など、親交のあった人々とのエピソードが纏められている。後書きは角田光代と尾崎世界観。
文章になっても忌野節は健在で、本を開くたびにあの声が脳内に響く。紹介されているのは皆一癖も二癖もある人物ばかりで、だんだん清志郎が常識人に思えてくるのが何とも可笑しい。

〈まったく、溢れ出るサイノーの河は止めようがないぜ〉

0
2025年11月13日

Posted by ブクログ

一筋縄ではいかない忌野さんの交遊録。
イラスト付で面白い。若い方はよほどマニアでないと分からない人も結構出てくるけど、山下洋輔さんや桑田佳祐さんの回は想像しながら読んでも面白いし、やはり坂本龍一の項はい・け・な・いルージュマジックを思い出し。
ワカクシテ亡くなったのがほんと悔やまれるけどいまごろ天国で坂本龍一さんとい・け・な・いルージュマジックとかやってるのかなぁ。
TOKIOの松岡くん主演の「マンハッタンラブ」に出てたのも懐かしい。

0
2023年12月18日

Posted by ブクログ

歌は唯一無二、
はいうまでもなく
声も唯一無二、
絵も唯一無二、
文章も唯一無二、
なにせ
その 生き方が 唯一無二、
こんな 素敵な大人がいた
こんな 素敵な感性があった

亡くなって ますます存在感が増している

0
2022年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミュージシャンや何やかやの友人を紹介する31話。
語り書き。絵も清志郎。
尾崎世界観の解説が秀逸。

0
2019年08月20日

「エッセイ・紀行」ランキング