【感想・ネタバレ】柳宗悦 ──美の菩薩のレビュー

あらすじ

なぜ美しいものを作ろうとも思っていない名もなき工人が、時として驚くべき美を生み出すのか。その理由を解き明かそうとした柳は、『無量寿経』にある「すべてが美しい世界をつくる」という阿弥陀仏の誓いに出会い、はたと気づく。ものの美しさは、この宗教的救済によってもたらされていたのだと。そして、美しいもの=救われたものを日本民藝館に陳列し、人もものも、すべてが救われる「浄土」が現に存在することを、人々に伝えようとした。阿弥陀仏の本願と美を結びつけ、仏教の再構築を構想した柳宗悦。この稀有な思想家の核心に迫った著者初期の代表作を、増補して文庫化。

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Posted by ブクログ

なぜ柳宗悦が民芸の方に足を向けたのか。その歴史がよくわかる。また同時に宗教の言葉がわかる。
美しいとは。直感とは。自然とは。簡単にわかるのではなくて、頭をぐるぐるとさせるのにはもってこい。早く民芸館に行きたい。

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2023年05月01日

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