あらすじ
新しい時代を生き抜くために、一生役立つ「教養力」の磨き方をお教えします!
近年、「教養」がブームです。
しかし、教養をテーマにした本の多くに書かれているのは、「静的な教養」=「身につけておきたい知識」。
そういった教養も必要ですが、脳を覚醒させ、激変する現代社会を生き抜くためには、「動的な教養」=「問題を解決し、より自由に生きるための知恵」も必要です。
「静的な教養」と「動的な教養」、2つの教養を磨くことで、脳の「紡錘状回」に「教養のビッグデータ」が形成されていきます。
脳の中の「教養のビッグデータ」は、AIに負けない、人間ならではの新たな価値を生み出す力や、どんな環境にも負けない突破力をもたらしてくれます。
この脳のビッグデータを蓄積するためには、「広く知り、深く知ること、そして常識を疑うことが大切」と茂木さんは言います。
そこで本書では、世界を広く知るために何をすべきか? 何についてどのように深く知るべきか? そして常識を疑うとはどういったことか? を分析し、一生役立つ教養の磨き方を解説! 教養を磨くのにおすすめしたい本も多数紹介しています。
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Posted by ブクログ
静的な教養と、動的な教養を身につけ、生き抜く為の知識を得ることが大切だということ。
本書で言う静的教養とは、本を沢山読んで学んだ知識量であったり、勉強で良い点数を取ったり、お金を稼ぐ為に資格を取ったりする概念である。反対に動的教養は、あらゆる問題を解決し、より自由に生きるための知恵である。行動をしながら学ぶ概念で、著者は動的教養を以下の3つに分けている。
・広く知る
・深く知る
・常識を疑う
例えば、英語を学ぶより、翻訳アプリを使う、YouTube等使用してお金を稼ぐ、Twitterを使用し、情報収集する。そして情報は疑って自分なりに深く掘り下げる等である。これらは一例に過ぎないが、著者は「スマホの使い方を知らない天才よりスマホの使い方を熟知してる凡人の方が良い」と言ってる。これからはaiが台等してくるが、aiを使いこなしていく知識や技術が必要であるとも言っている。著者は決して静的教養を否定している訳ではない、読書にしても雑学等の知識量が増えるだけの読書は真の教養ではなく、何に興味を持ち、そこに自分自身の見解を深く掘り下げられるか、そういった読み方、知識は人生の岐路等に立った時に助け船となると言っている。
確かに自分自身無駄な知識を蓄えるだけの情的教養を身につけている事が多い気がする。これからの時代を生き抜く為に、動的教養を身につけるアクションも起こしていきたいと思った。
Posted by ブクログ
昔の教養と現代において必要な教養では変わってきていることが分かった。昔は必要とされていた型にはまった勉強が必ずしも有効な手段ではないこと、如何に情報を収集し活用できる能力があるか。今やるべき行動が何なのか自分で考え、限りある時間を有効に使おうと思った。
Posted by ブクログ
本著で用いられる動的教養という言葉は、所謂、スマホなどのツールを使えば知識の詰め込みは不要であって、収入化できるような近代的な知恵という事だが、私の理解力のせいだろうか、こうした換言には、やや違和感があった。道具の使い方は、リベラルアーツではなくメカニカルアーツであり、奴隷職工の分野のはずだ。メカニカルを自由に用いて思索する、近代的なハイブリッド型教養として動的教養を定義するなら良いのだが、収入に直結する教養と言う文章に、そもそもの矛盾があるのではないか。まあ、私の感覚論である。
それより、脳科学的な見地から、美人とは、脳の紡錘状回に蓄えられたビッグデータから導き出された平均。脳の統計メタ分析によるものだというような解説とか、オススメ本の紹介。濫読の有効性など、その辺の語りが読んでいて楽しかった。
茂木さん、最近過激な論調を言葉足らずにぶちまけ、論説にも多いに偏見が混ざっている所が、共感性羞恥を誘う。何とも言えぬ気持ちで見る事が増えた。言いたい事は分かるが、時折の説得を放棄した態度は、その時間を自他ともに無意味化している。だからこそ、彼の語る教養には、シュールな面白さがあった。
Posted by ブクログ
著者曰く、「これからの教養としては、これまで教養と言われていたもの(本の中で「静的教養」と定義されている)と、動的教養(本の中で、何となく定義されています)が必要になる」とのこと。
エッセンスは第1章に詰まっており、ここだけ読めば十分かと。
科学的にしっかりしたエビデンスがあるわけでもなく(科学的な知見に基づいた類推はありますが)、自身の経験と、自分にとって都合のよい事実を紹介しているだけなので、「教養について、こういう見方や考え方もある」ぐらいのスタンスで読むのがちょうどよいと思います。
内容的には、とくに得ることもない本でしたが、紹介されている書籍や人物については、参考になるものが多いように思います。
このあたりは、著者の勉強熱心さや向上心の表れと言えるように思います。