あらすじ
新しいビジネスを生み出す
イノベーターたちが実践している「秘密」を解くカギは、
縄文時代にあった—————。
◎ロジカルには導き出されないビジネスチャンスが生まれる
◎競合他社が協力パートナーに変わる
◎ビジネスがどんどんクリエイティブになる
◎完璧なタイミングで次々と商談が生まれる
KPI、PDCA、ROI…… なぜ、違和感を覚えるのか。
モヤモヤを解消し、イノベーターたちの思考回路をインストール!
経営の観点から、日本の歴史を遡ると、
現代のような管理型経営の原型は、
水稲農耕が始まった弥生時代に見出されます。
コメの収穫量の目標を立て、
その達成に向けて緻密に管理していく経営手法は、
現代の企業経営そのものです。
【弥生型ビジネス】
・ビジネスプランを作って計画的に動く(計画的)
・競合他社との差別化で比較優位を築く(競争的)
・ルールに従って正確に業務を遂行する(コンプライアンス)
・投資に見合うリターンを回収する(期待オリエンテッド)
ところが、さらに歴史を遡ると、
弥生時代に先立って1万年以上も続いた縄文時代に、
まったく別次元のビジネスのあり方を導き出す
ヒントが隠されていたのです。
【縄文型ビジネス】
・ビジネスモデルを持って直感的に動く(直感的)
・全てのステークホルダーと協業する(協調的)
・既成概念にとらわれず新しい価値を創造する(フリーダム)
・ご縁とともにビジネスを紡ぐ(感謝オリエンテッド)
本書は、縄文経営に基づく
「縄文型ビジネス」を実践することで、
経営に「イノベーションを生み出す4つの原則」を
体系化しました。
原則(1) 事業計画を手放す(計画的→直感的)
原則(2) 他社との競争から脱却する(競争的→協調的)
原則(3) コンプライアンス偏重を見直す(コンプライアンス→フリーダム)
原則(4) リターンへの期待をやめる(期待オリエンテッド→感謝オリエンテッド)
イノベーターの思考で行動するようになり、
ビジネスの現場でもっと自由に
ワクワクする仕事ができるようになる!
ビジネススクール(MBA)で教鞭を執る
ビジネスプロデューサーの著者が、
ビジネスの現場ですぐに活用できる
実践論に仕上げました。
縄文時代の叡智をビジネスに生かして
イノベーションを実現する、
最強の縄文型ビジネスへようこそ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近の自分、最近の会社のもやもやのほとんどがクリアにされた本。単純に縄文経営一辺倒ではなく、弥生経営をコンサルタントとして突き詰めた方だからこその提唱であり、説得力がある。
WANT.CAN.SHOULDではなく、CHOOSEしていけばいい。打算的ではなく、自分がやりたいこと、やってあげたいことをやっていけばいいだけと感じた。
Posted by ブクログ
●計画的→直感的
(ビジネスプランを作って計画的に動く→ビジネスモデルを持って直感的に動く
●競争的→協調的
競合他社との差別化で比較優位を築く→全てのステークホルダーと協業する
●コンプライアンス→フリーダム
ルールに従って正確に業務を遂行する→既成概念にとらわれず新しい価値を創造する
●期待オリエンテッド→感謝オリエンテッド
投資に見合うリターンを回収する→ご縁とともにビジネスを紡ぐ
…と、4点を繰り返し述べている本。
弥生型と縄文型の組み合わせがいいかも。
そして、自分はつくづく縄文型だと思った。
Posted by ブクログ
経営の観点から縄文人の暮らしを考察し、ビジネスをクリエイティブにするための原則を示す書籍。
縄文時代と弥生時代の暮らしを、企業経営の観点から対比すると、次のようになる。
・縄文人は、狩猟・採集により様々な食物を調達した。つまり様々な市場から利益を生むビジネスモデルを持っていた。
・弥生人は、事業計画に基づいてイネづくりを管理し、収穫後は、投資に見合う利益を回収できたか否かを検証した。
このように、経営の視点で両者を読み解くと、現代ビジネスは「弥生経営」のロジックによって作られている、といえる。
弥生経営ではなく、「縄文経営」がイノベーションを生み出す。この縄文経営の原則は、次の4つ。
①ビジネスモデルを持って直感的に動く
縄文人が、自然と直感的な対話を行い、柔軟に対応して様々な食物を得たように、ビジネスの現場に身を置き、直感的に潜在ニーズを見抜き、市場機会をつかむ行動を起こす。
②全てのステークホルダーと協業する
縄文人が、自然や他のムラと「協調的」な関係を築いたように、消費者や従業員、株主といった会社を取り巻く利害関係者と、協調的なパートナーシップを結ぶ。
③既成概念にとらわれず、新しい価値を創造する
縄文土器の突起は、機能的には無用だが、それは縄文人の世界観を表す。実用の入れ物だから機能的に、と考えなかった彼らのように、既成概念にとらわれず仕事を広げる。
④ご縁とともにビジネスを紡ぐ
縄文人が自然に感謝し、長期的な視点で資源を共有する姿勢を示したように、どのような出会いもご縁と捉え、一期一会に感謝して目の前の仕事にベストを尽くす。
Posted by ブクログ
今の世の中に合わせた事業の進め方の参考。
・事業計画から直感経営へ
①現場で直感
②直感をビジネスモデルに紐付ける
ビジネス環境の分析(市場の現状調査、マクロ・業界・ミクロ環境の把握→内外環境の要因整理)
戦略の立案(STP)
施策の立案(4P)
③実用最小単位での仮想商品を超速で作って検証
・オープンイノベーション
ワクワク、持ち味尊重、偶発性
・コンプライアンスからフリーダム
アイデア先行、異なる要素の掛け合わせ、言葉遊び
・ご縁
一つひとつの仕事にベストを尽くし、公私混同、全てのシーンを楽しみつつ
・縄文型と弥生型のツインドライブ
まずアイデア、これに顧客ニーズ(社会的課題)を紐付け、事業テーマを設定し、マーケティング、ビジネスモデルを設計
・個人の専門技能候補の見つけ方、磨き方
ワクワクの棚卸し、複数の掛け合わせ