【感想・ネタバレ】恐竜の世界史――負け犬が覇者となり、絶滅するまでのレビュー

あらすじ

今は、「恐竜化石の大発見時代」だ。次々と新種が報告されており、恐竜の歴史は大きく書きかえられてきた。著者は、世界各地で発掘調査を行い、15種もの新種を記載してきた若手恐竜学者である。その研究の多くが、恐竜たちの歴史を念頭に置いて行われてきた。たとえば、史上最大の大量絶滅事件の後、地上に出現した初期の恐竜はどのような姿だったのか。著者たちは探偵さながらに足跡化石を追い、足跡の主の姿や運動能力を推理していく。また、恐竜たちはどのようにして世界中に広がり、支配階級に上り詰めていったのか。その過程は、膨大な化石の記録を見直し、統計解析を行うことで明らかになった。実はその道のりは厳しく、初期の恐竜たちは弱い立場に置かれていた。化石を発見した瞬間の喜びや、かつて“恐竜少年”だった著者と研究者たちとの交流のエピソード、恐竜視点で描かれる「絶滅の日」など、多彩な描写を追ううちに、最新の恐竜研究と恐竜たちの歴史を一望できる一冊である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

図がもっとあったら読みやすかっただろうけど、新たな恐竜の名前が出てくるたびにその姿を調べながら読んでいくのも楽しかった。
小林快次が帯を書いていたので目に留まった。
著者によると(著者の偏った意見の可能性はあるにせよ)恐竜の最も繁栄した時代は白亜紀後期だったらしい。ジュラ期でさえ全盛期ではなかったのか。ジュラ期の最上位捕食者カルカロドントサウルスなんて種については初めて知った。ジュラ期の終わりにカルカロドントサウルスがいなくなったニッチを占めたのが我らがティラノサウルス類だったらしい。北アメリカとアジアに限って。ティラノサウルス類の分布が北半球に限られていたことも知らなかった。
著者自身、ティラノサウルスとトリケラトプスに魅了されたと記しているように、この本ではティラノサウルスへの記述はかなり多く、力も入っているように感じた。読み応えがある部分。ミーハーな読者としても嬉しい。
6600万年前の小惑星衝突の描写がとてもいい。これまで読んだ文章の中でもかなりドラマチックに描かれていて、想像を掻き立てる。

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2026年03月13日

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