あらすじ
癌を治すには、手術、薬物、放射線の三大治療しか方法はないのか? 神のごとき診断力を持つ少女・白夜が、癌のメカニズムを解き明かし、根本治療に挑む! 空前の医療エンターテインメント、完結!
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Posted by ブクログ
良い。
癌の実態が分かった。現在の治療法が良いとは限らない。おそらく将来変わるだろう。体を冷やすのはよくなさそうだ。ストレスが一番ダメ。添加物もよくなさそう。運動が大事。
白夜の親、生まれが明らかになり、思わぬ展開。
Posted by ブクログ
「他人の不幸を礎にして、自分の幸福を築こうとするべきではない。他人の幸福なくして、自分も幸福を得ることはできない」
『ギフテッド』と認められながら若年性ALS を発症し10代から闘病している朝絵が好きなトルストイの言葉。この作品の根底に流れている考え方だと思った。自分よりも人のこと、例えば娘、パートナー、妹、患者、の事を何よりも心配する。やり方が間違っていたかもしれないが、その愛情は強く感じられた。
周りの人の幸せを願う気持ちになる、そんな本でした。
Posted by ブクログ
【収録作品】第一章 1年後の喧騒/第二章 消えた胎児/第三章 血のデッドライン/第四章 必然の邂逅/第五章 悪魔の工場
白夜の正体にまつわる秘密も落としどころも予想の範疇。医学の蘊蓄は今のところ身近でないため、すっと頭に入ってこないが、失敗しないことがわかっているお話は気が楽だ。
Posted by ブクログ
ドクター・ホワイト 第2作目。
白衣一枚をまとってさまよっていた白夜を、狩岡将貴が保護しいっしょに暮らして1年半ちかく。
白夜も感情を理解しはじめ人間らしく成長を感じる。
高森総合病院のDTC、診断協議チームも息が合ってきて病院も活気が戻ってきた。
本回は前作で狂犬病を発病した日比野カンナやその夫の新たな病状や、将貴の妹 晴汝の脳にある動脈瘤という、困難きわまる治療に挑む。
小説の半分くらい?が医学用語、病状の説明、治療方法などが語られ、医療従事者でもその道の人でないと理解が追いつかないのでは?と思える情報量だった。
(もちろん私はちんぷんかんぷん。読みながら眠りにつくこと数回…)
とくに既存のガン治療に対しては、筆者の思い入れを感じる。<胡散臭くない>代替医療も多数解説されているので、参考になるかもしれない。
そして、白夜の謎にも迫っていく。
そこに巨大企業のトップ、海江田の影がちらつく。
白夜と海江田につながりがあるのか?
ついに、核心にせまる。
小説というより医学書寄りになっているので、難解なところは素人はさらっと流さないと長い道のりになりそう。
TVドラマを先に見ていたので映像を思い出しながら読み進めた。
でも白夜の出生を知ると複雑な思いが交錯し、完読すると晴れやかな気持ちで本を閉じられた。