あらすじ
早朝の公園に、白衣一枚で現れた謎の美少女・白夜。彼女にはどんな病気も見抜く、天才的な「診察」能力が備わっていた。「症状」の影に大病の予兆! 神の診断力をもつ少女が、医師も救えぬ命に挑む!
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Posted by ブクログ
【カボチャの馬車が運んで来た?謎の少女を巡る医療サスペンス】
樹林伸(きばやし・しん)「ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ」角川文庫、2019
雑誌編集者・将貴は、ある朝ジョギング中に、素肌に白衣だけをまとった謎の少女・白夜と出会う。幼なじみの医師・麻里亜が内科部長を務める総合病院に診断医のような形で預けられることになった白夜は、百戦錬磨の医師たちも舌を巻くような的確な診断を次々と下し始める……。
浜辺美波さん(2011年東宝シンデレラオーディションのニュージェネレーション賞)主演のテレビドラマの原作である。淡々と診断をし続けつつも徐々に人間的な感情を身につけ始める白夜と、美波さんのイメージは結構一致する。
白夜をあえて将貴と出会いやすいように仕向けたのが、行方不明になっていた麻里亜の兄・勇気だったことが本編の最後で明かされ、そこに至るいきさつは次作のお楽しみ……となる心憎い展開に、普段新刊を買わない僕なのに、美波さんがカバーを飾る続編「ドクター・ホワイト 神の診断」(角川文庫 2019)をまんまと買わされてしまった(^_^;)