あらすじ
語るは恥だが役に立つ! 淑女たちよ、下ネタは男のもののみに非ず。
知っていればいつか使えるはず。当代随一の漫画家&エッセイスト、
カレー沢薫が徒然なるままに書き綴る人生を楽しくする至極のエロ話。
奇抜なエロネタを提供する「担当」と、妄想を膨らませ、さらに深化させる
カレー沢薫。ど肝を抜く、世にも過激なエロワールドが全面展開します。
男と女、性癖、性具の3章構成。エロを通し、人生の機微や、いつか役に立つかもしれない名言が満載。おたく女子、ネット女子のお供にも最適の本です。
タブーなき本音で迫るカレー沢節が炸裂する珠玉の40編。
好評既刊『猥談ひとり旅』(日本文芸社)に続く、週刊漫画ゴラク連載中の
コラム「使えそうで、やっぱり使えないエロ知識」の書籍化第二弾!
<著者について>
カレー沢 薫(かれーざわ かおる)
1982年生まれ。無職の漫画家・コラムニスト。2009年に
『クレムリン』でデビュー。漫画連載以外にも多くのコラムを執筆。
主な著書は『ブスの本懐』(太田出版)、『負ける技術』(講談社文庫)、
『猥談ひとり旅』(日本文芸社)など。趣味はエゴサーチと課金。人妻。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
週刊少年ジャンプの「友情・努力・勝利」に対するアンチテーゼとして「セックス・暴力・ギャンブル(+若干のシャブ)」を標榜する週刊漫画ゴラクで連載されているカレー沢薫女史のエッセイ集第2弾。
前作の「猥談ひとり旅」に続き、本作のテーマも当然エロである。例えば、「人を見たらプレイを疑え」という回は、Sの女王様から命令されて、乳首にプリキュアの絆創膏を貼って生活しているドM野郎の話からスタートする。普段、会議でスマートに話しているあの部長のシャツを捲るとそこにはプリキュアがいるわけであり、ここから、人はいつ、いかなるときでも性的なプレイを楽しむことができるという示唆が導出される。
さらに言うなれば、ドM野郎とプリキュアの絆創膏という組み合わせには、ロートレアモンによる「解剖台の上でのミシンとこうもり傘の不意の出会い」とも呼ぶべき、シュールレアリスティックな美しさにも満ち溢れているように思える。
読んでいて何も得るものはないが、とにかく耳知識が増えるのは楽しい。