【感想・ネタバレ】ことばのトリセツ(インターナショナル新書)のレビュー

あらすじ

よかれと思って発した言葉、意味は合っていても、その印象は語感でまったく変わります。「感謝します」は距離感を作り、「ありがとう」は親愛の情を伝え、「はい」は忠誠心、「ええ」は知性を感じさせます。本書は著者が人工知能研究において「ことば」の感性に着目して以来、28年にも及ぶ「語感分析」の成果をまとめた一冊です。たとえば、「さぁ、帰ろう」「そろそろだね」などのS音は爽やかな印象を与えますが、デートの最後にはNG。包み込む音オを使った「送るよ」「おやすみを言わなきゃね」などを使ったほうが効果的です。また、「ポルシェ」のP音は光を、「ひかり」は圧倒的なスピード感を、「のぞみ」は居心地の良さを感じさせるなど、名前の「音」がもたらす影響や効果も論じます。男女関係、職場の上下関係、ネーミング会議、あらゆる場で役に立つことばづかいの極意が満載の、まさに「ことばのトリセツ」です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

黒川さんを初めて知ったのは早朝のNHKの落語番組で。なんて心地よい話し方をする人なんだろうと感動しました。AIの研究をされているけれど、専門は物理だったという謎もこれを読めば分かります。語感について納得することばからり。面白いです!

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2019年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ


『情を伝えたかったら大和言葉(訓読み)を
理を伝えたかったら漢語(音読み)を。』
ちなみに、訓読み・嬉しい、ありがとう、など
     音読み・光栄、感謝、など

 以前、大和言葉にハマっていたことのあるわたし。 実感します。 話しているわたし自身も柔らかな気持ちになります。

 『 対話をぶち壊すクラッシャー』
 子どもの保護者会であった一人一分の自己紹介の内容を片っ端から話してくれたの妻への対応に頭を抱えた愛妻家。
『「で、何が言いたいの?」だなんて、絶対言っちゃいけない!
では、夫は我慢しなければいけないのか。 
いや、・・・「で、きみは? きみはなんていったの?」と聞けば、話は一気に短縮される。』

 なるほど。 急かされた感がなく、反対に、愛情さえ感じます。 すぐに使えそうです。
 
 『 感情ネーミングの法則 』
車、家、食品などなどのブランドネームの話のアレコレも面白かった。

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2024年02月15日

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