【感想・ネタバレ】Third Way (サードウェイ) 第3の道のつくり方のレビュー

あらすじ

「社会性とビジネス」「デザインと経営」「大量生産と手仕事」
「個人と組織」「グローバルとローカル」…
相反する二軸を掛け合わせて新しい道を創造する。
二極化する世界を生き抜くこれからの思考法

途上国5カ国で生産・国内外38店舗展開・13年連続売上増
マザーハウス 創業者が初めて語る経営・組織・デザイン

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1章 社会性とビジネスのサードウェイ
2章 デザインと経営のサードウェイ
3章 個人と組織のサードウェイ
4章 大量生産と手仕事のサードウェイ
5章 グローバルとローカルのサードウェイ

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Posted by ブクログ

「社会性とは企業にとって何なのか」
MOTHERHOUSE(マザーハウス)※の創業者である山口絵理子さんの企業経営に関わる哲学や思考をテーマに書かれた一冊
※ 発展途上国の職人技術と素材を活かしたバッグやアクセサリーを製造・販売し、途上国の課題解決と経済発展を目指す日本発の社会派ブランド

多くの二項対立を融合させ、これまでにない価値"Third Way"を創造することで、企業成長を進めてきた軌跡とこれからへの展望が描かれています。特に印象的だったのは、ビジネスと社会性の二項対立です。社会性を追求していくだけでは、ビジネスとして成立しない(=従業員の生活を守ることができない)という経営者として壁に直面する中で、社会性はビジネスを後押しする存在であり、会社のビジョンとして位置付けることで、企業に大きな力を発揮させるとしていること。また、多くの企業が本業とは別でCSRを付加価値活動として位置付ける一方、本来的にCSRは本業のビジョンとして位置付けるべきであるとしている。これは、企業のあるべき姿について説いているように感じました。

筆者の実体験に基づいた企業ストーリーとともに具体的な事例が多く、読者に現実的な視点を与えてくれるのがこの本の魅力でした。
ビジネスと社会性に立ち向かう経営者や、ブランドと社会性を考えるマーケター、社会課題にどのように向き合うべきかを悩む全ての読者にオススメです。単なる経営論を超えて、これからの社会を考えるヒントに満ち溢れていると感じました。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

私は、社会活動を事業にする取組をしていてとても共感できる内容で手元に置いておきたい一冊。
私のマザーハウスとの出会いは、たまたま通った大阪の本町の裏通りにマザーハウスのお店を見つけた時です。私は鞄が大好きで、その時お店に並んでいた鞄がとても気に入って偶然に立ち寄りました。たぶん、その時に事業背景を聞いた様に思うのですが、記憶が曖昧です。それから行く先々でお店に出会い、お気に入りの鞄になりました。それから新規事業開発が仕事になり、社会活動を事業にできないかと考えていた時に、マザーハウスに出会う事になり、自走できる社会活動はできると言う勇気をいただき日々活動しています。
そんな方のバイブルになる本です。

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

Aか B、どちらかを選ぶのではなく第3の選択肢を作り出していく姿勢が、マザーハウスというブランドの価値の高さを物語っていると思った。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

物事は大抵は二項対立で語られるが、第3の道を歩むのも良いのでは、と提案してくれる本。山口絵里子さんの自伝から学んだことを、具体的に読者が実践できる本。自伝で人の人生に触れるのは本当に参考になるけど、実際にどう活かすかまで指南してくれる本は、目から鱗。面白いと思った。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

自分の夢は、「そんなに簡単に見つかると思わないこと」。「夢を描いたとしても、追っていく中でそれは変化していくよ」

迷うのをやめて、とりあえず頭と体を動かして夢中になってみるのと。違うかもと思ったら、笑顔で軌道修正。

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2020年06月08日

Posted by ブクログ

かっこよすぎ。しびれた。山口さんの本、全部読んできてどれも好きだけど。これが一番好きだ。


●自分自身をデザインする

自分をデザインできることは、自分を最大限うまく活かすための方法を知っているということ。ベストコンディションで動けるデザインをする。


●自分の本音に従ったことは、必ず後悔しないし、成功する場合が多い。

その選択は、私のビジョンに沿った選択か?心が違和感を感じていないか?を自分に問う。微妙な違和感やストレスを、無視しない。重要なヒントが隠れてる。


●コンセプト共感ではなく、モノ共感で勝負する。コンセプト共感のステージで達成できるのは、売上1億円程度。

①コンセプト共感→②モノ共感の順番でブランドを進めるのが良さそう。①はファンに熱狂が生まれやすく、コミュニティができると考えるから。②モノ共感のステージでいきなり戦うのはハードルが高い。(ちなみに現状うちのブランドはどっぷりコンセプト共感ステージ……)


●最終的にお金と引き換えにお客様が求めるのは「自分にとってのメリット」

こちらのこだわりや技術を押し付けても買ってもらえない。相手のメリットを訴求する。


●新しいものづくりのために、あえて「お客様の声を聞かない」挑戦

自分の内発的な感性から生まれたシリーズを作る。


この本を読みながらメモしたページ数が異常。ビジョンってなんだっけ、ってとことん考え直せた。大きなビジョンを持つこと。

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2019年09月11日

Posted by ブクログ

Third Way 第3の道のつくり方。山口絵理子先生の著書。慶応義塾大学総合政策学部をご卒業後、株式会社マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナーとしてご活躍中の山口絵理子先生。山口絵理子先生のような知性と品格、発想力と行動力を兼ね備えた女性こそが世界を変えていく存在なのだと実感しました。

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2019年09月06日

Posted by ブクログ

利益を取るか、社会性を取るか。
個人のキャリアアップと組織内での評価、どちらを優先させるか。
安価な大量生産か、高価な伝統工芸品か。
世の中は二項対立の構図に溢れていて、自分も知らず知らずのうちに「AかBか」の二者択一を迫られているように感じることがある。

でも、どちらかを選ぶためにもう一方を諦める、妥協する方法ではなく、どちらも得られる第三の道を見つけることができれば、それがベストアンサーなはず。本書では、その「サードウェイ」の見つけ方、考え方が、マザーハウスの実例と共に語られている。
それが一番大変で難しいことなんだけど、それをすることで成長していける、相反する価値観が引き合う中で螺旋階段を登っていくようなイメージ、という表現がすごく素敵だなと思った。

これまでの山口さんの本はどちらかというと「起業家の体験記、エッセイ」に近かったと思うのだけど、この本はいわゆる経営書。

自分自身の仕事の中でも
品質か利益か、
個人か組織か、
そんな二項対立に悩むことがあるけれど、そのときにどちらかを選ぶのではなく、どちらも実現できるような方法を探っていきたい。

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2019年08月16日

Posted by ブクログ

マザーハウス社長、山口絵里子さんの考え方がわかる本。対立軸のテーマをサードウェイを提示する形で解説してくれた

⚫︎サードウェイとは
・対立軸(大量生産手仕事、右左、裏表、先進国途上国、都市農村など)の答えは足して2で割る(妥協)、どちらかを取る、どちらも捨てる、ではない。
両者の良い所を組み合わせて新しいものを作る

⚫︎ビジネス
・ビジネスのビジョンは大きい方が良い。小さいとモチベーションが続かないし、想像力が膨らまない
・大きいビジョンは小分け(分解)して定点観測すると良い
・誰も損をしない(ババを引かない)仕組みが重要

⚫︎経営
・お客様の声を聞く(マーケットイン)だけでは成長が続かない
・お客様の声を聞かない(プロダクトアウト)も必要
・2つを掛け合わせる
・店長クラスは生産現場を体験する。一見数字に直結しないが長期的にはモチベーションになる。投資。
・現場に立つ(マネージャー100%にならない)
・自分の考えを寝かせる。時間をかけて水分を飛ばす。時の積み重ねは力になる

⚫︎組織
・0-1の人、1-10の人、10-100の人の比率で組織の性格が決まる
・0-1の人達ばかりでは新規アイデアが生まれるばかり
・10-100の人達ばかりではチャレンジは生まれない
・最初は0-1の人が必要、それから1-10、規模拡大で10-100
・現組織はどのステージにいて、次にどこに行くか、要見極め
・組織も歳をとる。新しい細胞が生まれないと活気が無くなる
・変化を恐れない。成功体験は捨てる

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2024年09月01日

Posted by ブクログ

大変分かりやすい 自分の夢を見つけて、その実現の為には何が必要か、何が大切かを自分の体験から平易に語りかけてくれる。ビジネスを考える上での示唆にも富んでおり、大変有用な内容である。
対立軸ではなく、両方の良い所を活かす第三の方策を考えることは、これからの社会の中でも益々必要に成っていくように感じました。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

サードウェイ 第3の道のつくり方
(株)マザーハウス 代表取締役 兼 チーフデザイナー 山口 絵理子 著 
2019年の本

山口絵理子さん、僕の人生において、かなりのインパクトを与えた方。 個人的には最近はビジネス本ばかりだったり、そこから変化してブレイディみかこさんの本だったり、ふらっと変更して瀬尾まいこさんの本だったりしていたが、改めまして山口さんの本を読んでみた。
10年以上前、震災より前の時に、「裸でも生きる」と出会って、社会起業家(という言い方は好まれないのかもしれないが)本当にすごい、と当時ものすごく感動した記憶がある。(ついついいまさっきも改めて本を1,2と引っ張り出して眺めてしまった:このままいくとまた全部読んでしまうからやめようと思った、この二冊は本当にとてつもないエネルギーを与えてくださる本である)
 ※そしてNoteでつながっていただけた。感動しています。

山口さん、今回のサードウェイの本で、確かにおっしゃる通り二律背反の状況から、どういうサードウェイを見つけていくか、文中にもあるがらせんの発想は、なかなかな印象をもった。「相反する二軸をかけ合わせて新しい道を創造する。二極化する世界を生き抜くこれからの思考法。」と帯にある。ここ二三年「両利きの経営」のようなビジネス書を読んだりしていることもあり、代表取締役 兼 チーフデザイナーという両利きの、新たな知見を味合わせていただける感謝の本です。
サードウェイ、という軸を持って、いくつもの状況に照らし合わせて解釈・意味づけをしていく、考えさせていただける本です。


抜粋フレーズ、変化球で「裸でも生きる2」から記載し、その後、本書の抜粋フレーズへ行きます。
 ※ちなみにこのフレーズは、あまりに感動したので、僕は自分の「人生のーと」に転記した内容です。
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P117
絶望感の中で、自分はいったい何がしたいのか本気で分からなかった。
しかし、分からないからこそ、考えた。
考えて考えて考えて考えた。
私は頭がよくない。だからもっと考えた。一人ダッカのアパートで体育座りしながら、ボーッと考えた時間はどれくらい長かっただろうか。
(中略)
だから、簡単にやりたいことなんて見つからない。
自分で向き合う努力をしないで、「やりたいことがわからない」と言われても、「考えて」としか言いようがない。見つけるまで考えたらいい、としか言えない。
==========


抜粋フレーズ、僕の感想なんかよりも、山口さんのアツいメッセージを受け取ってほしくて。
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P70 一等地で挑むからこそ、商品の競争力を増す必要性、接客レベル向上の必要性、外部環境を読む力を磨く必要性などさまざまな課題に直面し、「総合力」を鍛えられる。

P108 データ分析からつくられるものは安定したヒットを生み出せるかもしれない。 しかし、それらは人々の心に感動を与えられるだろうか? 数字では計れない感動を生むのは、個人の主観から生まれる創造なんだと思う。

P119 人間が理由なく「感じる」ストレスや違和感は非常に大事だ。 その感覚を無視しない。 しっかりと受け止めて、「なぜそう思うか?」を考えてみる。

P138 「らしさ」の部分はブランドの「内面=哲学や価値観」にもち、それを伝えるプロダクトやお店は時代の変化をふんだんにキャッチする。 つまり、ぶれない哲学をもち、戦術は柔軟に変えていく。

P169 プレイヤーであることで、マネージャーである自分が育っていく。 マネージャーな視点があることで、プレイヤーの自分が活かせる。

P179  しかし、ものづくりの力、「クリエーション」がその空気を打開した。 
 「あなたの技術とあなたの技術、かけ合わせてみよう」
 いがみあっていた職人たちも、自分にできないことができるライバルはリスペクトをする。自分たちが一人ではできなかったことを明かし合い、お互いの足りない技術を補完しあう。そうやって新しい技術や道具とであう。アイディアが生まれ、今まで自分一人ではできなかったものができていく。

P185 小学生のときからつけている日記。「日記」というと「今日何をした」という内容になりがちだが、そういうことは一切書かない。アクションの記述のない日記。
 その代わり、「今日どう思ったか」という感情を書くようにしている。そうすると「なんでそう思ったか?」という、もう一段深く、自分の心を掘る習慣がつくれるからだ。
 これを長年やってきて思うことがある。
 自分の本音に従ったことは、必ず後悔しないし、成功する場合が多い。 逆に体裁や、他人の言葉に重きをおいたアクションは、一時的にはうまくいっても、やがて崩れさったり、長持ちしたりしないことが多い。


P282 「こうかもしれないな」と思った時点で、一度覚悟を決めたらいいのだ。
 もう迷うのをやめて、「とりあえず」そこに向かって頭と体を動かして、夢中になってみること。
 夢中になる人の目にはいろんなことがクリアに見えるはず。出会いも降ってくるはず。

 そんなプロセスの中で、「あ、これ違うかも?」と思ったら笑顔で軌道修正したらいいじゃないか。(中略)
 「もっとこうしたいな」「これができればいいな」と毎年のように軌道修正している。本気でやってみたけれど、実はあんまり好きになれなかったな、なんて山ほどある。

 だけど、大事なことは軌道修正前提でも覚悟を決めて動くことなんだ。
 動いた結果、全部が「今」につながっている。
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また、山口さんの本、さがさなきゃ。

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2021年01月29日

Posted by ブクログ

裸でも生きる1→2 と続けて山口絵理子さんの本を読みました。裸でも生きるより、さらに成長している山口さんがわかります。とにかく一生懸命な彼女の姿に感心するとともに、自分はどうか?と自身の仕事などに対する姿勢を考えさせられます。

私に足りないもの
・自分の頭で考えること
・ビジョンを持つこと
・コトに向き合うこと(ヒトで悩むことが多いので、ヒトではなくもっと大きな視野で最終どうなるコトがいいのかで対応できるようになりたい)

もっと私も全力で仕事に取り組みたい、取り組める環境を自ら創らなければならないと山口さんの仕事に対する姿勢に教えられます。

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2020年11月29日

Posted by ブクログ

初著書「裸でも生きる」を出版したのが2007年という。
この人は傷つきながらも、戦いながら前に進んでいく。
もちろんそのパワーや気概はすごいものがあるが、結果をこうして出せている点で、さらにそのすごさを感じる。
彼女のビジョンに対して賛同してくる人たちが、このマザーハウスで色々と学びながら、さらに大きな渦となって成長しているのだろう。
●未来に対して希望があるか?
●日々自分の成長を実感できるか。
この2点を、従業員や社会に提供できないと、これからの企業は本当に厳しいのではないだろうか。
漫然と日々の業務をこなしている経営者も多いと思う。
自分が見ていても「もっと必死に頑張れよ」と思う管理職も多い。
(自分がそうならないように、相当に意識しているつもりだ)
ここは年代を問わずに必要なことと思う。
若者だけが、未来に希望を持ち、成長を実感できればいいという訳ではない。
これからの長命社会においては、例え50歳60歳でも未来に希望を持ち、日々成長出来なければ生きていくのが辛くなっていくだろう。
そういう社会になると考えると、勉強が最も大切なのだ。
勉強してスキルを磨くということでなく、「勉強するスキル」そのものを身に付けることが重要なのだろうと思う。
「もっとこうなりたい。こういう目的がある」
そういうイメージがあれば、その為に何が必要なのか?を逆算して、そこに向かって勉強することが出来る。
著者も、デザインを勉強したからデザイナーになった訳ではないという。
必要にかられ、そして自分の中で「自分がやらなければいけない」という使命感の中で、結果的にデザインを行うようになった。
そして自らの足りない点は研究し勉強し、日々の試行錯誤の中で学んでいったのだ。
彼女の中で、大切にしているのが表題の考え方だ。
「第3の道」は、決して妥協点ではないという。
イノベーションが既存技術の新たな結合から生まれるというのは定説だ。
著者がやろうとしていることはイノベーションのそのもの。
異なる対極のものを組み合わせ、第3の道を探る。
そこは中庸の世界ではなく、1+1が2以上に拡大する世界。
著者自身が藻掻きながら掴みとった正解なのだろう。
この発想を持ち続けている限りは、未来に希望を持ち、成長を実感することが出来るだろう。
混迷の社会を生き抜くコツとして、非常に重要な考え方だと思う。
(2020/11/11)

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2020年11月15日

Posted by ブクログ


「社会性とビジネス」「デザインと経営」「大量生産と手仕事」‬
‪「個人と組織」「グローバルとローカル」‬
‪反する二つを掛け合わせて新しい道”サードウェイ”を作ってきた、マザーハウスの山口絵里子さん。

カンブリア宮殿で見たご活動が、鮮烈に記憶に残っていたので、本を見た瞬間、買いました。

‬「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という経営理念と、それに見合った実績に感動したし、アジア最貧国であるバングラデシュからスタートさせていることも、その意志がうかがい知れて、かっこいいです。
・社長とデザイナーの兼任、そのジレンマも、これからの世界を生き抜くヒントになり得ると、読ませていただきました。‬

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2020年05月15日

Posted by ブクログ

発展途上国でブランドをつくるという取り組みを通した学びの話。
仕事に一番大切ではないのはヒトではないと言えるのが経営者としてすばらしいと思う。
対立する二つを対立させるのではなく、第三の道を見つけるというのは、困難を解決する新たなイノベーションの探し方と同じだと思った。

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2020年01月06日

Posted by ブクログ

妥協でも断念でもない第三の道。それどれの良いところを掛け合わせて螺旋状に上昇する。自分に置き換えれば経営者と法律実務家との両局の間にどんな道を切り拓けるか。

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2019年12月07日

Posted by ブクログ

山口絵理子さんの著作はいつも読んでいて
読むたびに前に進んでいる山口さんを
すごいなぁと思います。

対立する2つの中間点じゃなく
さらに2つの相乗効果になるような
第3の道という考え方は
とても素敵だと思いました^ ^

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2019年12月05日

Posted by ブクログ

#サードウェイ

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をビジョンに、
25歳で起業した山口絵理子さんの著書。

僕が人生で一番最初に衝撃を受けた方でもあり、発売してすぐに購入して読みました。

今回の著書は“サードウェイ”
対立するものに対して、その両者の良さを掛け合わせて新たなものを生み出す考えについての本です。

途上国⇄先進国
グローバル⇄ローカル
男⇄女

このようなものに対して、
よく0か100、もしくはバランスをとるといった妥協点で物事を決めていくことが多いですが、
著者はそうではなく、
常に両者の良いところを最大限引き出せる新たな考え(サードウェイ)を導き出すことを仕事を通じて実践されてました。

山口さんのリアルな体験、どう新たな価値をつくってきたかを学べる本で、
読みながら僕は家族⇄仕事のサードウェイを考えました(笑)

印象的な内容や思ったことは以下の通り。

家族⇄仕事に関しては、Noteにまとめていこう。


対立する概念を身につけていくために、捉え方は0か100ではなく、2つを掛け合わせて考えることを徹底している。
ついどちらかを選びがちになるが、この2つを掛け合わせる思考を持って行こう!


山口さんはものすごく考えて行動する思慮深く熟考するかだと思ってたが、毎日日記で、「今日どう思ったか?」を描いてると聞き、日々考える時間を確保する習慣によるものと知り、努力次第だと思い知った。
自分と対話する機会を毎日もつ!


「みんなの気持ちがコトに向かったときに、いろいろ部署を超えて同じ夢を見られるようになる」
→まさに、ヒトを見ていると人間関係を考えてしまうが新たな挑戦をする際はコトにみんなが注目するとパワーが発揮される!!


大きなビジョンと小さなゴール
今の自分、今のライフスタイル、今の心の余裕、それらをきちんと自己査定しなから、理想をブレイクダウンしてみる。そうすることで、自分のビジョンがとてもよく見えるようになる。
最終ゴール=ビジョンは、堅くてどっしりと揺るぎなく。
小分けしたゴールは柔らかく、ぐねぐねしている。
状況にあわせてしなやかに、形を変えられる。


大事なのは、これが自分にとって大切なんだという価値観を体現しているような手触り感があるモノを心の中で持ち続けていること。そして、迷ったときにはいつでもそのモノに立ち返ればいい。


経営者が代わっても、デザイナーが代わっても、時代が代わっても、ゆるがないものは、ビジョンしかない。もっともたくましい企業の財産だ。
ビジョンに心から共鳴する仲間たちには、オーナーシップ(主体性)を根っこから持っている。


仲間作りは、
出会うまで出会いを求め、探し続ける。


現実と向き合い、競争にさらされる。
打ちのめされる。
負けを認める。
そこから自分の強みを知り、結果的に理想を追求できる。

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2019年10月05日

Posted by ブクログ

ビジネス書、というにはギラギラしていない、柔らかな筆致が気に入りました。よくある手足を動かし、考え続ける大切さ、軌道修正も厭わない柔軟さが解かれていますが、発展途上の著者の今の声が感じられて、とても良かった。彼女の会社の製品を、ぜひ手に取ってみてみたいな、と思いました。

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2024年10月05日

Posted by ブクログ

2022年19冊目。284ページ、累計5667ページ。満足度★★★☆☆ 今年創業16周年となるマザーハウス。その経営者であり、著者である山口氏のことは、初めての本『裸でも生きる』を世に出す前から知っていて、製品も愛用しています。そんな彼女も今は40代になり、進出する国の数など私の想像を超えて成長しています。ただ、本書は正直、何か特筆すべきところはなく、まぁ、一部のファンが読む・聴くすれば良い内容かと。

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2022年02月13日

Posted by ブクログ

【無無我夢中】
著者の『裸でも生きる』を読んだとき、男子柔道部員に一人だけ女の子がいる学校がテレビで映されたのを思い出しましたが、今回本書を読んでまたそれを思い出しました。

経営者として、13年も続けられていることはすごいことです。経営者目線の言葉もたくさん出てきます。
ただ、なんか寂しいです。
本人も当然成長してりっぱになられているのですが、あの高校生の時、そしてその後のあのがむしゃら感が消えつつあるのが寂しく思います。いつまでも昔のようにできないのはわかります。人は成長して変わっていくのもわかります。ただ、個人的にさみしいだけです、、、

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2019年10月19日

Posted by ブクログ

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
バングラデシュのジュートで作ったカバンを販売してから13年、無我夢中に取り組む中で、著者が掴んだ理念

相反する二つのものを組み合わせて、もう一段高い次元での解決策を生み出すための、沢山の智慧が詰まっています。

任天堂の宮本氏の言葉「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」とはまさにこのことかも知れないと思いました。

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2019年09月24日

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