【感想・ネタバレ】鈴木貫太郎 昭和天皇から最も信頼された海軍大将のレビュー

あらすじ

もはや勝利への望みはついえた太平洋戦争の幕をいかに引くか。それこそが、昭和天皇から、首相・鈴木貫太郎に託された、最大の任務であった。日清戦争当時から、“鬼の水雷艇長”として名を馳せたが、「軍人は政治に関与すべきではない」との固い信条から、決して、政界の表に立とうとしなかった“生粋の海軍軍人”は、天皇の口から「頼む」といわれ、ついに、この難局に立ち向かうことを決意する。しかし、特に陸軍においては、この時に至っても、“本土決戦、一億玉砕”の意気強く、天皇―鈴木ラインの“早期終戦”とは、全く相容れない情況であった。そこで、鈴木貫太郎は、本心をおしかくし、決戦派に迎合するように見せながら、海外の情勢をも見定め、自らの任務遂行に向けて、着々と手を打って行く。そして、ポツダム宣言の発表……ここに貫太郎は細心の注意を払いつつ、勝負をかけた行動に出た……。天皇と日本への至誠を貫いた男の生涯を描く長編小説。

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Posted by ブクログ

PHPの歴史ものはぽつぽつ読んでいるのですが、文章読んでてイヤになるものが多いなかでは割と読みやすくてよかった。終戦前後の辺りについては小堀桂一郎の『宰相 鈴木貫太郎』という名著があるので新味はなかったですが、むしろ若い頃のエピソードが読めたので手にとった目的は達せたかと。但し2・26事件に至る陸軍内の派閥抗争のくだりの説明には首を傾げる点も多々。というわけで★ひとつマイナス。

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2009年10月04日

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