【感想・ネタバレ】精密への果てなき道 シリンダーからナノメートルEUVチップへのレビュー

あらすじ

蒸気機関シリンダーの寸法のムラをなくせ! 産業革命期に生まれた精密の概念を極度の高みに引き上げた技術者や、フォード、セイコー、インテルなどの企業の奮闘を描きながら、微細の極限を目指すテクノロジー物語を綴る。知られざる技術史を明かすマスターピース

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現代社会が如何に精密工学に寄っているかを、技術史の観点で詳述。
ヒトでは感知しえないレベルにまで、水準が進んでしまっている中、本当にどこまでやらないといけないんだろう、という疑問というか余韻が読後に残る。
一方、最後の10章はまるまる日本。精工舎の工場見学の結果のあれこれと、人間国宝という制度がある我が国は、伝統というかあいまいさと工学的な精密さを両方それぞれに意味を見出し、許容する日本社会について、言われてみればそうかと気づく。日本リスペクトにあふれた本。

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2019年11月11日

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