あらすじ
【オリエンタルラジオ 中田敦彦氏 激賞!!】
この本のおかげで、僕の思考力は次のステージへ上がった。
人生で起こることのほとんどは、自分の思い通りにはなりません。
若いときには「若い」という理由で。年をとると「年をとった」という理由で。偉くなると「偉いんだから」という理由で…。
ここに、そんな思い通りにならない環境の最たるものがあります。
それが、地理。
人類は誕生以来、つねに環境との因果応報(=地理)から学び、進化・発展してきました。
つまり、人類と地理の関係を学べば、そしてその地理から授かった環境への知見を人生にフィードバックすれば、あなたの人生の成功のカギを手に入れることになります。
「農業革命」「産業革命」の来歴をたどると
↓
【地理思考】
AI時代を生き抜く「仕事の答え」が見える
交流人口が豊かな都市を観察すると
↓
【地理思考】
自分を伸ばす「個性」や「尖り」が見つかる
などなど。
本書は、学問を通じて、これからの働き方生き方の答えが出る、
まさに現代版【孫氏の兵法】です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「地理」を軸にいて、さまざまな分野に関しての複眼視点がとても参考になる。★×5になる本というのは「はじめに」の時点でそれと分かる。本書でもそれは当てはまった。「はじめに」を読んでピンとこない本は、そこで読むのをやめてもよいと思えるほどだ。
Posted by ブクログ
人生が変わる地理という題名に惹かれて買いました。さらに、作者は地理学者ではなく、元テレビプロデューサー、現在バラエティプロデューサーであることにも驚きました。
地理なのに、(地理だから?)、決まりとは何か、組織はなぜ必要なのか、など、魅力的なテーマが並んでいます。さらに鎌倉幕府の成立についても言及されています。
何度も読み返したくなる一冊です。
Posted by ブクログ
地理をテーマにした面白い本に、初めて出会えた。地理はどうしても、雑学的な内容に終始してしまいがちであるが、この本はテーマがぶれず、一貫しているためスイスイ読める。
Posted by ブクログ
筆者独自に編み出した「地理的思考」を駆使して、様々なトピックを読み解いた本。
タイトルの「人生が変わる」は大げさとしても、筆者の思考はかなり洞察力に富む。
1. 日本人とは:海洋国家に帰属するアイデンティティをもった人々というのはオンリーアフター明治時代
2. 「働く」という価値の変化:農業革命から産業革命そして情報革命へ。食べるために働くから働くために食べる
3. 組織の必要性:世界は子供の集まり
4. すべて白黒決めなくていい:パレスチナや北方領土のようにそれぞれの見方に決着をつけないことも大人の対応
5. 競争は本当に大切か:ランキングは何を基準にするかによって変わる。空間は時間軸で俯瞰
6. 逆算する視点をもつ:結果だけを見て判断しない。原因にさかのぼる
7. 縁起:語源と由来の両方が入っている点がより適切
8. 結果に隠された「必然」:人がたくさん往来するから通りができて街ができた。
9. 人と都市:地理的環境とは、自然にどれくらい人が手をいれたか
10. 難しい相手との付き合い方:他者に寛容になること
11. 固定観念のほぐし方:地図にはイデオロギーが入っている。ピーターズの世界地図をみれば一目瞭然
12. 公平と平等:公正という概念が先立つが、本質が一緒なことが公平であり、形式が一緒なことが平等。
13. 横並び対個性:栃木市は、鉄道を嫌ったおかげで今独自の個性を発揮できている。
14. 決まりは誰が作るのか:決まりはいつの間にかつくられる
15. 世界の価値観。「モノ」から「情報」へ:サッカー大会の冠が変わることから読みとれる、日本の衰退と中国の発展
人生のとらえかたとして「ロケとロケハン」というのは、さすがテレビマン。
Posted by ブクログ
教養があるから人生を楽しめる。その切り口、物事に触れる感性の一つに、地理から事象を理解する方法がある。私なんかは、固有名詞を一々覚えることに中々情熱をもてないタチだし、地理にも疎い。だから、何かに触れた時、既に有する知識に結晶化させながら理解を楽しむなんて事が、著者ほど出来ない。内容は、趣味程度と言えば失礼だろうが、しかし、学者ではないのだから、趣味で良いのだろう。だからこそ、何かしら知性よりも感性に響く本。
中に、人生とはロケやロケハンなどという格言?が出てくる。はてと思うと著者はテレビマンであったよう。道理で、モンゴルの話などは読ませるものがあった。
Posted by ブクログ
国や都市の比較、歴史、文化的な背景への省察を
忘れずに、考えていこうという本。
論の進め方が似ているな、と思ったら
河合塾の名物地理講師、権田先生の教え子だったとは。
参考文献リストがあってもよかったかも。
Posted by ブクログ
興味関心の幅が増える本
ビジネス書や自己啓発書で言われている事を、地理や歴史の視点から話しており、非常に新鮮。
あまり地理や歴史に詳しくない人でも読みやすい本。
Posted by ブクログ
導入のチカラがすごかった。
惹きつけられた。
地理だけでなく、歴史、経済と繋がりあわされていた。
新しい視点がいくつもあった。
pp.125
pp.144
pp.189
でも、地理思考というキーワードがあんまりわからなかった。どういうことだろう。
Posted by ブクログ
タイトルが大げさだと思いました。全然人生がかわる感じはしません。
でも、地理や環境について思考を巡らし、地名や歴史の由来の成り行きを読み解いていくのは、
とても素敵なことだと思いました。
そして、地理や環境をを通して歴史をみつめることは、同時に未来を創造することにもつながっていくのだと感じました。歴史から教わることは多く、その学んだことを通して、わたしたち現代人が未来を創造していくのが当然の流れです。
今、私たちが生きている現代は私たちにとっては現代でしかないけれど、今後は令和の時代も歴史の一部となって、考察や分析の一部になっていくのだろうと想像すると、単純におもしろいというかワクワクしました。
現在の私たち人類は、格差、紛争、環境問題、食糧問題などの様々な問題をつきつけられていますが、私たちは今後どんな選択をしてくのでしょうか。後世の人々に、きちんと説明のつく選択をしていきたいものですが、これも地理や環境に左右され、必然的な時代の流れにのるしかないのでしょうか。
こんな感じで本の内容からかけ離れたことを考えてしまっていましたを
あとがきででてくる、
地理的に近い場所にいないと、「人へのコミットメントや影響力は薄くなってしまう」ということと、「それぞれの国ごとに通奏低音やメタファーを持っている」という話には共感してできました。しかし、日本の通奏低音またはメタファーが「テレビ」だと感じている著者は、やはり生粋ののテレビディレクターなのだが思いました…
Posted by ブクログ
学生時代習った学習内容を、こういう視点で大人になって自分の生活や人生に生かしていけることこそ、学習の目的だと思います。
そう言う意味で、内容の深さや信頼性がどこまでかはおいといて、学びが活かせているいい例として、参考になる本です。
Posted by ブクログ
地理的条件などの背景を理解すると、世界に新たな見方を加えられるということを、地理の雑学を絡めながら繰り返し語っている。
作中で語られる「地理思考」が、いうほど地理に由来するものではなかったり、やや強引見える論理展開が見られた。
その内容自体は納得感があり、とりあげられた地理エピソードも興味深いものは多かったが、雑学風自己啓発本という感じ
Posted by ブクログ
地理思考と書いてあるので地理について書かれているかと思って読んだが、少し違う。「物事の経緯や背景を知ることで新たな発見がある」ってことを色々な事例で書かれている。
思っていた内容とは少し違ったが、ためになる本ではある。
Posted by ブクログ
この本には「地理思考」という言葉が何度も出てくるのですが、他の思考との明確な区別がないまま使われおり(著者は「はじめに」に定義したつもりだと思われますが、それをなぜ「地理思考」と呼んでよいのかは判然としません)、帰納も演繹も類推も、何でもかんでも「地理思考」と呼んでいるので、ものすごく違和感があります。
ただ、発想としては、面白い部分がそれなりにあります。
が、発想とその思考の結果として得られた「結論」について、正しさの裏付けがあるかと言うと、そうではない部分も多いので、書かれていることを事実として受け取るのはかなり危険だと思います。
ある意味、竹内久美子の本に近いような気がします。
竹内久美子の専門(?)は生物ですが、この本は、その地理版だと思っておけば、この本を上手く活用できるように思います。
Posted by ブクログ
タイトルで豪語するほどの「地理」的な要素は感じなかったが、身の回りの疑問を人口統計、民俗学的な観点から経験則を交えて解説しているところがおもしろかった。
筆者のバックグラウンドがテレビマンということもあり、最後は日本社会のメディア論に波及させているところも印象的だった。
Posted by ブクログ
購入理由が地理勉強したいだったのだが、本書は地理を学ぶと言うよりは物事の背景を追って考えて見ようと言う内容であり、知りたかったものとは異なっていた。内容自体はなるほどと思うことが多かったけど、欲しかった情報では無かったこともありこの評価。時間が有れば読んでみてもいいかも。
Posted by ブクログ
事実に基づき、見た目にとらわれず、何と比べて客観的に見てどうなんだ、という考え方、そのベースに地理と言った事実に基づき思考しましょう、地理というか歴史、過去に形成された事実ということでしょうか。分かったような分からなかったような、この感想書いててもうまくまとまってないですが(笑)
このあと読みたいファクトフルネスと似た考え方なのかなと推測してみる。ファクトフルネス読んでないけど前評判とかオリラジ中田さんの動画見た感じ、そういう思考なのかなと感じたので。
Posted by ブクログ
「人生が変わるすごい」というタイトルはちょっと大げさですね、読んでいるあいだ、どうしてもそのタイトルと書かれている内容のギャップというか違和感がアタマから離れませんでした。
確かに「地理」として扱う内容は人間の営みを反映したものや自然の摂理の結果、あるいはその自然に人間がどう向き合ってきたのかというその結果を学ぶことにほかなりません。単なる受験勉強としてさまざまな項目を暗記するだけではなく、そういった深い点を掘り下げ、自らの生き方にフィードバックすることでよりよい人生を歩むことができるのでは、という著者の考えは理解できます。
であるからこそタイトルはおおげさにならず、その訴えたい点をもう少し謙虚に示すもののほうが内容との親和性が高かったのではないか、と思います。
Posted by ブクログ
タイトルがちょっと大仰過ぎる気がした。
「世の中の見方が変わるすごい地理」くらいがちょうど良い気がする。地理に興味のなかった人たちへの入門書としてはちょうどよさそう。
面白く読んだ章はもちろんあったのだけど、旅行のコラムで、福島原発事故の影響でゴーストタウンになった街の電柱に東北電力のコピーの入った看板があったという件で、東北電力の東北に傍点がついているのがどういう意図なのか量りかねた。なぜ東北電力をわざわざ強調する必要性があるのか。「地域とともに」というコピーを揶揄しているようでいい気がしなかった。
Posted by ブクログ
著者の書籍は初めてだと思います。なぜバラエティ番組のプロデューサーがこういった本を書くのかよく分からないまま読み進めました。著者が考える「地理思考」という思考法で、物事を見ることの有効性を説いています。
タイトルにある、「人生が変わる」というのは若干おおげさな気もしますが、普段何気に眺めている情報も、過去の歴史やその背景にある地理的条件などを加味すると、もっと面白いものになるということを教えてくれます。どのようなものにも歴史が存在し、理由があるはずです。そういうことを考えていくことは人生をより豊かにしてくれるものだと感じます。
本の中では著者の主張を軸にしつつ、歴史や地理、社会問題など広い内容も交えながら展開しますので、飽きずに読むことができますので、雑学的な面からも面白い一冊だと感じました。
・「地理思考」
:知っている情報を軸に、それをさまざまに応用することによって、知らないことを推定し、自分の次の行動に投影するという思考法
:この人類の叡智ともいえる、世界の至るところでの営みから学び得る人類の智の総和
:「地理から学ぶことができる<人生のための思考法>」
・地理とは「昔はこうなっていた」が「現代はこうなっている」ということを倫理的に説明する学問
・すべての物事には、「結果」をもたらす「原因」が必ず存在するわけで、その「結果」を生み出したプロセスを知れば。物事の流れがすんなりと理解できるようになる
・地名を学ぶということは、「多くの人たちが先人の産物を受け継ぎながら、どのような思考と行動を付け足してきたか」というプロセスを学ぶことともいえる
・暗記だけの勉強には意味がない。「それ」を知っているか否かと、その「本質」を知ることは違う。それを前提としつつ、本質を知るために、少なくとも“知っておくべき“という知識が一定数あることはたしか
・複雑怪奇な世界で生きるために必要なこと、それは「(他者に)寛容になること」。「両者の考え方があるのだ」ということを理解したうえで、ではどのようにすれば破局を迎えないですむのかということについて、つねに考えを巡らせることが大切
<目次>
地理思考01 日本人ってなんだろう?
地理思考02 「働く」という価値はどう変化したか?
地理思考03 すべて白黒決めなくてもいい
地理思考04 組織って、なぜ必要なのだろう?
地理思考05 競争は、本当に大切なのだろうか?
地理思考06 逆算する視点を持つ
地理思考07 由来や語源よりも深い、「縁起」を知る
地理思考08 結果には「必然」が隠されている
地理思考09 人と都市は、どう繋がるのか
地理思考10 難しい相手とうまくやる方法
地理思考11 固定観念を、やわらかくほぐす
地理思考12 公平と平等を考える
地理思考13 横並びより、個性を大切にする
地理思考14 「決まり(ルール)」は、誰が作るのか?
地理思考15 世界の価値観は「モノ」から「情報」へ