あらすじ
災害によって人生が一変し、それでも「希望」を捨てなかった人がいる。借金を返済しながら新しい漁業の道を模索する石巻の漁師。原発事故による避難指示が解除された南相馬市にデイサービスをつくった介護士。ボランティアとしてやってきた石巻に移住して自分の店を開いた料理人……。一年間、全国を横断して取材をつづけた、被災地の素顔。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
自分の年齢を考えると、日本初と言っても良い事業にチャレンジするのは、この後もないでしょうし、震災で失ったものが大きかった分これ以上失うものもないだろうと 気仙沼地域エネルギー開発株式会社高橋正樹
阿部憲子泰浩兄弟 阿部長商店 ホテル観洋
南三陸キラキラ丼 語り部バス
Posted by ブクログ
東日本大震災直後に実際の取材を基に作られたドキュメンタリー小説の続編‥
かと思いきや、こちらは小説の体裁ではなく作者自身が実際に各地を取材した内容を纏めたもの。
前作を読んでいたのでてっきり主人公達が成長した体で、実際の被災地の現状を書くのかと思っていたのでちょっぴり残念。
前作からの間に大阪や岡山といった台風被害の街や熊本地震など「被災地」と呼ばれる場所は増えており、その地も取材対象になっている。もちろん過去の阪神淡路大震災の傷跡も‥
「被災」はまだ終わっていないことや「被災地」と聞いて東北以外にもあることへ頭が行くか?ということ、メディアが映し出す「悲惨な」被害以外の「小さな」被害を想像できるか?など、ハッとさせられることも多かった。
良く言えば全体的に重松清らしい文章なのだが、悪く言えば重松清らしい文章過ぎて、被災という現実が少し(文学的な)虚構の世界にあるような感覚があった。