あらすじ
インターネットの初期に描かれた分散・自律・自由の夢はGAFAなどのプラットフォームへの情報集中によってなくなったかのように思えます。
中心的な管理をともなわないブロックチェーンの技術は、こうした一極集中を破壊し、新たな可能性を築くものです。
一連の仮想通貨市場の混乱と停滞によって期待が落ち着いたかにみえるブロックチェーンですが、その可能性は消えるどころか、世界的な産業の取り組みや、実証実験の進展によってますます高まっています。
この本は、これまでテクノロジーとして語られたブロックチェーンをビジネスの手段として捉え、既存産業にどのようなインパクトを与えるのか、どのようなビジネスモデルを描けるのか、人・組織・社会の将来イメージをどのように描けるのかをベンチャー創業者の経験と実践、ビジョンを踏まえた視点で書き下ろしたものです。
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Posted by ブクログ
分かりやすい!ブロックチェーンに可能性は感じるけど、実用となると、まずはDXが必要で、更に複数法人を巻き込んだサービス設計が必要なので、活用されるのはまだまだ先、なんなら無理、という感じがする。
Posted by ブクログ
めっちゃ良いと思う
・ブロックチェーンが何か大体わかる
・とても丁寧
・誰でもわかる
・実例ともなっているのがいい
・理解はできたがビジネスにするのがとても難しそう
・考えて面白い内容
Posted by ブクログ
ブロックチェーンの本質は技術ではなくその本質にある
これはめちゃくちゃ良い書き出しです
実際、
1章のITの進化
2章のブロックチェーンの正体
3章の普及を阻むもの
はめちゃくちゃ面白かった
ただ、4章からの未来の話や想定ケースはとたんに面白くない
4章のブロックチェーンが拓く未来
は、いきなり魅力的じゃない
そんな未来ならいらないのでは?と思った
是非、読んで欲しいのですが、どうでしょうか?
ただ、つまらない未来なのでリアリティもある
夢物語にもなってなく、インターネット社会の地獄のあとにはブロックチェーン社会の地獄があるのでは、みたいな、、
あと、5章では、こんなことしたら面白そう、みたいな案が出てましたが、ブロックチェーンをテレビに、と、、、
いや、そもそもテレビ?ブロックチェーンに興味があって、なおかつテレビみてるひとなんか、今、どんだけいるんだろ?
ここで言われてることは、確かにテレビでそれができたら新しいかもだけど、YouTubeではできてるよね?って内容
つまらん
ブロックチェーンで未来を考えることの難しさを感じた
そういう意味では、仮想通貨はすごいばっちりだったんだよなーブロックチェーンに
Posted by ブクログ
①ビットコイン参加者であるノードには、チェックするだけのライトノードとこのトランザクションをコピーして持ってるフルノードに分かれる。
②ビットコインは9割を上位1%が保持しており、通貨として使用するのは危険である。
③一企業の中ではなく、異なる企業間で協力体制を作るときに役に立つのがブロックチェーン。
④ブロックチェーンのオープンソースを開発するのは実は結構なお金がかかる。
⑤ブロックチェーンが流行らない理由はなぜブロックチェーンを使う必要があるのか?という質問に答えることができないのと既得権益にはばまれるから。
Posted by ブクログ
why blockchainという疑問に適切な答えを
見せてくれる本だった。
トークンという抽象的なものの意味、
万能な物ではなくツールの一つである事
DAOなど
とてもわかりやすくて良著だった。
Posted by ブクログ
なぜブロックチェーンなのか?
どうしても「ビットコイン」と混同されてしまうが、両者はイコールではない。
ブロックチェーンは仕組みというか単なる技術基盤であって、その上に乗っているサービスがビットコイン(仮想通貨=暗号通貨)なのだ。
ブロックチェーン技術は、確かにこれからの未来社会を変えていけるインパクトを持っている。
その事に本当に気が付いている人は、今現在ですら少数派かもしれない。(自分だって完全に理解しているかは自信がない)
これは「ブロックチェーン=ビットコイン」という勘違いが原因なのも否定できない。
そこで思考停止してはいけない。
正しくブロックチェーンの本質を理解し、その「流れ」を見ることが本当に重要なのだと感じてしまう。
もしブロックチェーン技術を「未来のお金の形なの?」「電子マネーと何が違うの?」程度に考えていたら、それによって社会がどう変化していくのかを見極めていくのは、相当に困難なことだろう。
本質を理解していれば、単なるお金の話ではなく、「ブロックチェーン技術が、社会の仕組みそのものを変える」ことに気が付くはずだからだ。
本書は、技術的な話よりも、あくまでも「ブロックチェーンとは何なのか?」「今までのインターネットと何が違うのか?」などの点において丁寧に解説してくれている。
だからこそ「なぜブロックチェーンなのか?」なのである。
著者は北海道を拠点にブロックチェーンに関わるベンチャー企業を経営しているらしい。
そこで道内の他企業経営者から相談を受けるそうだが、「それ、わざわざブロックチェーン技術を使う必要、なくない?」の案件も多いらしい。
それだけブロックチェーンは流行り言葉であるし、何か「万能」の「魔法の箱」感があるのだと思う。
実際ブロックチェーンは運用面でも様々な課題が残っている。
今現在の目に見える成功例が「ビットコイン」だけに留まっているというのも致し方ないところだろう。
だからこそ、既存システムでは出来ないことで、ブロックチェーン技術で出来ることは何なのか?
ブロックチェーンの特性を活かして、本当に向いているサービスとは何なのか?
そういうことを正しく考えて議論することが大切なのだろうと思う。
本書の中で「バンドル・アンバンドル」の話が出てくる。
「バラバラをまとめるか」もしくは「まとまりをバラバラにするか」という考え方なのだが、ここもブレなく思考を巡らせることが非常に大事な点だと思っている。
例えば、「シェアリングエコノミー」と「ブロックチェーン技術」は一見すると似ているが、果たして一体どこが異なるのだろうか。
こういう細かい点まで解像度高く理解していくことが、これからの社会を生きていく上で本当に大切なのだろう。
Web3、DAO、メタバース、NFT、これらの言葉もバズワードと思っている人が多いと思うが、実際は違う。
これらの流れこそ本流と言っても過言ではない。
確実に我々の実生活を変えていくだろう。
これらが日常化した当たり前の世界が、もうすぐそこまで迫っている。
リアル世界ではなく、バーチャル世界こそが分散化されたブロックチェーン技術で完全実現化した時は、おそらく社会の様々な部分が変わっているはずなのだ。
日常のほとんどをメタバース世界で過ごし、そこのメタバース世界の中で様々な経済活動が行われていくだろう。
実際の貨幣は当然に使われず、独自トークンだったり、NFTが流通したりするのだろう。
そんなことが当たり前になっていく中で、社会が変わらないとどうして言えるのだろうか?
すべてが分散化に向かう訳ではないが、ある部分については確実に進んでいくだろう。
なぜブロックチェーンでなければいけないのか?
その文脈を正しく理解することが、これからを生き抜く術だと感じる。
そんな未来社会の中で、例えば「国家」という枠組みはどうなっていくのだろうか?
「貨幣」という国家単位の通貨は、メタバース世界が標準となった時代にはどういう価値を持つのだろうか?
現段階で明確な答えは持てないとしても、常に想像力を働かせて考え続けること。
そしてそれらの変化を興味を持って追いかけ続けることが大切なのだ。
おそらく未来は我々の想像を軽く超えてくる。
矛盾しているような話だが、現実が想像を超えてくるのか、はたまた人間の想像力の方が勝るのか?
我々に立ち止まっている暇はない。
「なぜブロックチェーンなのか?」
その答えを探して考え続けることが大事なのである。
(2023/4/30)
Posted by ブクログ
▼アドレスの有効確認
・全ノードから有効確認を受けたアドレスは、ビットコインネットワーク内にある「トランザクションプール」という場所に溜められます。
・プールには、全ビットコインアドレスが集められ、溜まっていきます。
・ただ、溜まっているアドレスは全ノードが有効と判断したアドレスですが、それぞれはまだ注文として承認されてはいないのです。「検証済みだが未承認のトランザクション」といういわば中途半端な状態で、プールに溜められています。
・取引として最終的に承認してもらうためには、トランザクションプールに溜まったビットコインアドレスをブロック詰めする作業が必要。
▼ノードの役割
・4つの役割
①ウォレット
②ルーティング :暗号化されたビットコインアドレスがwalletから出てきたのち、それを全ノードが検証する作業のこと
③マイニング
④フルブロックチェーンデータベース
・全ノードが、入ってきたトランザクションをチェックします。このとき「OKでした」と返事を返すだけで、チェック済みのトランザクションを残さないのがライトノード
▼ブロックチェーンが苦手な3つの領域
①一件あたりのデータが大きい
・とはいえ、このパターンには解決策があります。ブロックチェーンと既存技術と組み合わせてシステム構築する方法
・ブロックチェーンではコンテンツそのものは扱わず、コンテンツの目録と利用履歴の管理に特化
・ただし、この際に非常に大事なことがあります。コンテンツを、単純な画像データと、データベース上のIDのみにしておくことです。この画像がいつ何の目的で誰によってつくられたか、何の情報も伴わない。もしこの画像が特定の誰かのプライベート写真に見える画像だったとしても、本物である証拠もまったくありません。
②特定のデータのみを検索してすぐ取り出したい場合
・ブロックチェーンというのは、過去から今に至るまでの変化をすべて記録した台帳が、暗号化されて格納されているイメージです。逆にいうと、ある利用者の意図にそって、シンプルな、後に必要になりそうな特定のタイミングで特定の情報だけを記録する、ということはやっていないしできない。特定の情報を見ようと思えば、前章で申し上げたフル・ノードに行ってこれまでのすべての変化を見ていくことになります。
③管理対象が、個体管理
・ブロックチェーンである以上、そこには暗号化されたアドレスしかありません。人間に理解できる、読めるようなものは一つも残っていません。つまり、キーワード検索、テキスト検索のようなことはそのままでは不可能なのです。
・実際のところ、最近プライベートブロックチェーンの一部ではこのあたりを改善する新しい手法も出始めています
▼ブロックチェーンが役立つ場面
・1企業のシステムをブロックチェーンに置き換えるのではなく、異なる企業間で協業する時にこそ役に立つ。薬局を営んでいる個人商店の在庫を共同で管理するなど。
▼ブロックチェーンの実態
・ブロックチェーンを利用してサービス運用をするだけならコストは安いが、基盤となるブロックチェーンのオープンソースを開発するのは、結構お金がかかる
・「これまでの技術で大きな問題なく動いてきたシステムを、わざわざブロックチェーン技術で作り直す意味があるでしょうか?「ない」というのが私の答えです。大事なことは、単純に既存システムを置き換えることではなく、これまでの技術からは到底出てこないような、ブロックチェーンならではの新しいシステムを構築することだと私は考えています。
・トークンエコノミーを使わないとすると、ブロックチェーンの利点は堅牢性
▼トークンエコノミー
・トークンエコノミーでは、現在定量的な尺度がつきお金になっていないものをトークン化することが必要なのではないか?共助活動など。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンについて、その根幹的な概念から将来もたらす社会的影響まで述べた本。ブロックチェーンが向かない点やリスクにも触れており、一般的な技術解説的な本よりも社会的な視点に立って書かれている。
ブロックチェーンはビジネスレベルでは到底活用されておらず、「WHY BLOCKCHAIN」の壁を超えられないケースかほとんど。そもそも現行で機能しているシステムをブロックチェーンで置き換えても効果は薄く、ブロックチェーンで新たな仕組みを生み出すことに大きな価値がある。また、長らく中央集権型の枠組みで成り立ってきた社会に、ブロックチェーンが作り出す管理者のいない分散型社会は受け入れられづらい。
中央集権型から一気に分散型へ移行するのではなく、まずはプライベートブロックチェーンで中央集権ハブを複数持った非中央集権型(DAO)を目指していくべき。
個人に自立と責任を求めるDAOの世界観がが極端な資本主義を加速してしまい、民主主義が破綻するリスクがあるというのは特に興味深かった。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンについて、ITに関してわからない人に対してもわかるように書かれている本であると思います。ITの進化についてから始まり、「ブロックチェーンとはなにか」やブロックチェーンの現状と未来について書かれています。
メディアで取り上げられ、ブロックチェーンについて、言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、詳しいことを知らずに、便利なものであるとメディアの影響を受けている人もいると思います。私もなんでもできると思っていた一人です。しかし、今回読んでいて、なんでもかんでもブロックチェーンを導入することができないことを知りました。しかし、マッチしたものができれば、高いセキュリティが望むことができることを知りました。
これから、現状の課題が解決できるようになり、みんながブロックチェーンの可能性を期待するのであれば、普及していくのではないかと思います。ただ、実際に導入しているものはなかなかなく、現状では厳しいものがあります。今あるものをブロックチェーンで使ってやることは難しいですが、これからの事業で活用していくことが増えていくのではないでしょうか。そのようなことを思う本であると思います。
Posted by ブクログ
【本書を読もうと思った背景】
オリラジのあっちゃんがYouTube上のチャンネルで本書の内容を参考にした授業を行っていたのを見て、初めてブロックチェーン技術を知りました。元々、今後どのようなテクノロジーが世界を変えていくかということにも興味があったので、もう少し詳しくブロックチェーン技術について学びたいと思い、本書を手に取りました。
【本書から学べることを一言で表すと】
世の中のビジネスや社会の仕組みを変えうるブロックチェーンを理解し、本書のタイトルである「なぜ、ブロックチェーンなのか?」という問いに対する明確な答えを知ることできる。
【本書をおすすめしたい人】
・新たなテクノロジーに興味がある人
・ビットコインの仕組みについて理解したい人
・可能性を秘めた新しい未来を想像してみたい人
【感想】
ブロックチェーンは、ビジネスや社会に新たな革新を起こす可能性を秘めている技術であると強く思いました。その一方で、今の中央集権型社会にそのまま受け入れられることは難しいこと、また万能な技術ではなく向き不向きがあることも分かりました。筆者自身も、ある程度は形を変え応用させる必要があると注意深く説明しています。活用の具体例では、現在私が働いてる業界でも既に導入実験が進んでいる例が挙げられていました。もう既に身近な技術になっていると感じ、私自身もこれからどんなことに活用できるのかを意識して考えてみたいと思います。
Posted by ブクログ
「ブロックチェーンの本質は、技術にはありません。その思想にあります。」
こんな書き出しで始まる本書を手に取った理由は、たまたまと言えばたまたまなのであるが、しかし、ブロックチェーンというものに使われている技術の一つである
「P2P」というものにむかーし、多少触れたことがあり、
そして今でも気になる技術ではあるので、ふと久々に調べてみようと思い、行き着いた本で面白いものがこれだったということであれば、たまたまと言うより縁だったのかなとも思う。
まず、この本は技術書ではない。
もちろんブロックチェーンを構成する重要な4つの技術についての記述はあるが、
技術者向けというよりも、「どうしてブロックチェーンは安全だと言えるのか」
という事を一般の人達に説明するために書かれている。
ざっくりとした内容は、ブロックチェーンの生い立ちから、ここ20年くらいの世の中のITの発達、変化。
そして現在の主流である中央集権型のサービスと、新しく出てきた非中央集権型のサービス(思想)との違いについてガッツリ解説されている。
「皆さん、大企業に管理された中央集権型のサービスにどっぷりと浸って生活していませんか?たしかに便利ですよね。でも、それについて危機感、違和感を持つ事を忘れていませんか?最近登場した非中央集権型のサービスを作る技術、ブロックチェーンというものがありますよ」
と言った感じで。
さらに、ブロックチェーンという技術を使うことで出来る事、出来そうな事、また出来ない事などを解りやすく書いてある。
いずれこの技術を使ったサービスがたくさん世に出てきて、普通に使われていく未来の予想もされている。
単に仮想通過と言うものを実現するためだけに生まれたものではないぞ、
ということがとても良く解るすばらしい本だと思った。
Posted by ブクログ
ブロックチェーン技術を活用して会社経営を実際に行い、その普及を北海道の地で実践している経営者お著作である。それだけに実践の場での情報がありおもしろい。
ブロックチェーンの技術的な分かりやすい(非常に高度な技術なのでこの本のようにたとえ話にしてしまうと、有る人間には却ってわかりにくいかもしれないが)解説、現時点における限界(ブロックチェーンは「儲からない」)、近い将来における大きな可能性を説いている。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンの思想から、生み出せる価値が今までにないものになるのがとても良い。
技術、ビジネスだけでなくこれから生きていく上で考えさせられる本だと思う。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンとはの説明と、ブロックチェーンで解決できること解決できないことを記載。
前半がブロックチェーンの説明。
後半がブロックチェーンの利用方法についての説明。
前半がオススメ。
とはいえ、ブロックチェーンは全てのビジネスの課題を解決できる万能薬ではなく、ブロックチェーンが効果的なことと効果的でないことを説明してくれるので後半もオススメ
Posted by ブクログ
今話題のブロックチェーン。それをちゃんと理解している人はどれぐらいいるんだろう。
僕は来年から社会人で何も知識がない状態で社会に出るのが嫌で、たまたまこの本が紹介されていたので拝読しました。
前にもちょっとだけweb3.0に関連する本を読みましたが、その時は全然理解できず。
今回はすごく噛み砕いてくれていて、かつイラストもあり分かりやすかった。
ひとまずは自分なりにブロックチェーンの特徴(暗号化技術、コンセンサスアルゴリズム、ピア・トゥ・ピア、DLT)は理解した。
それを応用する、実用に向けてどう使うのかはもう少し勉強が必要。
他のブロックチェーン関係の本とも読み比べながら理解していきたい。
Posted by ブクログ
ブロックチェーン技術を、ビットコインのような暗号資産から距離を置いて話している。まあ暗号資産の話もするんだけど、ブロックチェーンの本質はそこではなくて、社会を変革する力がある、というのが著者の主張。
書名にもあるように、ブロックチェーンを使ったビジネスは、そこに必然性がなければならないと主張している。どうしてブロックチェーンを使うのか。新しいから、流行っているから、ではなく、ブロックチェーンの特性を生かしたものでなければならない。・・・という割には、最後の方で具体的に挙げられているビジネスに、ブロックチェーンを使う必然性がいまいち理解できなかった。
Posted by ブクログ
著者がブロックチェーンを万能な技術として誇張する事なく、不得意な分野や課題などを織り交ぜながら、フェアな姿勢で紹介している点には好感が持てた。
ただこの本のタイトルであり、かつこの本を手に取った目的でもある「Why Blockchain」という問いに対して、自分は答えを得る事が出来なかった。
結局、スゴイとか革新的というのは相対的な評価なのであって、現在ある既存システムの本質を理解していないと、スゴさや革新性は実感できない。
言い換えればブロックチェーンで解決できる課題に直面した事がないのか、単に気づけてないのか。その時には、自分の中でのこの本の価値がガラッと変わるかもしれない。
Posted by ブクログ
ブロックチェーン=Bitcoinではないという記載。既存の手法にブロックチェーンをあてがうとうまく機能しない。これから生まれてくる新しい概念や、手法に使う事で爆発的な飛躍が期待出来る。
まだ破壊期ではないものの、破壊期になったら想像を絶するスピード感で世の中が変化していくのではないか、と考えさせられる本。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンは文化だ。
トークンで「ありがとう」を与えあえるコミュニティってすごく理想的なんだけど、結局いまのSNSみたく怨嗟も巻き起こるのかな。
昔の隣組的なゆるい監視ならいいんだけど。
Posted by ブクログ
図書部の課題図書に設定されたので
読んでみました。
技術書なのかなと思いきや、
誰でもわかるようにブロックチェーンについての
解説が書かれているのですんなり読めます。
そして、ハウツー本のような
儲けようとか巨大な夢物語ばかりを書いている本とは違い、ブロックチェーンが可能で得意とする分野についての解説、どのような価値を生み出していくのがベターであるのかの経営サイドから書かれたものであったのでよかったです。
Posted by ブクログ
Blockchain技術の詳細を理解するにはざっくりした説明に留められている。ただ、分散型や非中央集権型システム、またコンセンサスアルゴリズムの可能性を考え始めるには十分。SDGsや安全・防災(もっと言えば、思いやり)など、資本主義では評価されづらかった価値をいかに見える化するかという観点で、未来をみんなで作っていくという観点では重要だろう(ただ、それがBCでないと絶対にできない訳ではないと思ってしまう、やはり中央集権型のプラットフォームを利用して作られる可能性が高いのではないか)。
いずれにしろ、それが浸透しないのは、貧富の差による生活の差がはっきりと感じられる世の中だからだろう。資本主義の限界を解消する有望な技術として、もう少し調べてみたいと思う。
Posted by ブクログ
基本的には「ブロックチェーン入門(森川夢佑斗)」に応用具体例(筆者による実装経験や将来展望)が少し加わった程度で、特に目新しい知見は個人的には得られなかった。
ただ、実証実験経験があるからこその現実的な課題(ブロックチェーンが適さないケース等)について述べられていた点は評価できる。いくらか、前述著書から出た私の疑問点と合致するところがあったが、その回答がなされているという訳ではないのが残念だった。そういった意味ではこの2著書を読み比べてみると、「インフラとしてのブロックチェーンとその課題・限界」というものを自分なりにあぶり出すことが出来るかもしれない。
ブロックチェーンへの興味が暗号通貨では無く、社会インフラであるような場合は、いち入門書として一読する価値はあるかもしれない。ただし、自分で情報整理ができるのであれば、ネット上の情報でも十分だと思う、という深度の内容だと思われる。
Posted by ブクログ
ブロックチェーンのイメージは何となく分かるため、とっかかりには良い本だと思う。本当に理解するには、もっと深く勉強する必要がある。
ブロックチェーンのメリットだけでなく、デメリット、リスクにも言及されているため、ブロックチェーンを誤解しないように配慮されているのが良いと思った。
Posted by ブクログ
YouTube大学で取り上げられてて面白そうだったから読んでみた
が
ぼんやりとしかわからなかった
知ってたらその内に役に立つ思想・概念
かも
YouTube大学もっかい見た方がわかるかも笑
こうなると、あっちゃん凄えな
Posted by ブクログ
最初に感じたのは、ブロックチェーンは中央集権型の組織が崩れ、管理者のいない社会をもたらすという考え方がティール組織に似ているということ
・企業の四種の神器
①IoT②クラウド③AI④ブロックチェーン
・ブロックチェーンの仕組み
①暗号化技術②コンセンサスアルゴリズム③P2P④DLT(分散型台帳技術)
・不得手な用途
1件辺りのデータが巨大なものの扱い、文字列検索、個体管理しにくいものの管理
・中央集権型、非中央集権型、分散型
・活用例
調剤薬局間の医薬品の融通、EV充電スタンド
Posted by ブクログ
川島和正氏の『お金儲け2.0』に「ブロックチェーンがGAFAの牙城を崩すカギとなる」と書いてあった。
なんにも知識のない私は「え??ビットコインのブーム終了と一緒にブロックチェーンも消えていったんじゃないの???」と思い、今ならまだ知ったフリできるかもしれないと思い焦りとともに本書を手にとった。
ブロックチェーンに関しては本当に初学なので複雑に感じるところもあったが、段ボールを例にした技術解説は門外漢の私でもちゃんとイメージを持つことができた。
また、本編に入る前の項ではあるが、「現代はすでにポストスマートフォンの時代に入っている」という考え方は、スマホというモノのコモディティ化や、スマートスピーカーやVRなどの、これから何がスタンダードになるかわからないがとにかく色々変なのが出てくるこの時代を端的に表す言葉としてとても印象に残った。
Posted by ブクログ
Youtubeでオリラジのあっちゃんが本書を元にブロックチェーンを紹介していたきっかけで買って読んでみました。
ブロックチェーンについては以前簡単な入門書を読んで、「書き換えが絶対不能な強固なセキュリティー」、「仮想通貨は投資でなく送金に使うもの」、etc...程度は理解していたのですが、本書を読んで、詳細な技術原理の詳細は難しくわからずも、ブロックチェーンの仕組み(P2P等色々な技術のハイブリッドであること)と機能、そして何に有利であるか等をやっと理解することができました。
既存の管理システムやルールに対しては人間臭い壁のせいでその技術の即座の利用は本書に書いてあるように大変そうですが、管理システムやルールが確立されていない世界中の大小の社会で一気に普及していくんじゃないかって思いました。またDAOの概念は面白い反面、より深刻な格差が生まれる可能性が怖いなあと感じました。トークンについてはお金と全く異なるものとありましたが「共通の定量価値指標」であって概念は結局お金と同じやんと思ってしまい、イマイチ理解できませんでした。
しかしビットコインのルールを確立し論文化した「サトシ・ナカモト」は超天才だなあと。保有者の1%が9割を囲い込んでいるビットコイン。その事実に対して、汗水たらして稼いだお金をそれには絶対つぎ込みたくないって思いました。