あらすじ
入社3年で年収3000万円!? 日本でも、有力企業が続々と高い報酬を提示。
世界規模で激化する有能な人材の獲得競争を徹底解説。
創造的な仕事を担う優秀な人材、とりわけAI開発などに携わるエンジニアなどの優秀層をめぐり、世界レベルでの人材獲得競争が繰り広げられている。アメリカや中国はもとより、最近では日本でも若手に対する高額報酬の提示が報じられている。年俸1億円を掲げる企業も出現した。
限られた優秀な人材に対して手厚い報酬で処遇することは重要だが、それだけで人材を獲得するのは難しい。いまや、会社としての魅力をどのように示せるかという「バリューの競争」にシフトしつつある。優秀な人材ほど成長の機会を求めており、目先の初任給には左右されない。また、就職・転職せずに起業を選ぶ人材も増えつつあり、競争は激化している。
本書では、注目される米IT大手などの最新の動きに触れながら、採用の最前線ばかりでなく、採用後の処遇や転職を引き留める工夫なども解説。有力企業が求める「稼ぐ人材」像を深掘りするともに、会社は働き手に何を提供すべきかを検討。外国企業の実態にも詳しい人材コンサルティング大手のベテランが、採用する側、採用される側の双方にとって示唆に富む手法、人材マネジメントを徹底解説する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一括採用によって多くの人材を獲得して育てっていく時代はもう終わったんだなと感じた。これからは、圧倒的な実力をもつ個が評価され、彼らにいかに会社に愛着をもってもらいリテンションできるかが大事。
Posted by ブクログ
転職活動中の今、ふと目に止まり手にした本。従来からの就職・転職とは異なる部分(フェルミ推定を問う企業の減少やTalent Acquisitionの強化など)も垣間見られ、新たな発見を目にすることができた。
時代や市場の変化に伴い、国内外を問わず人材の流動性が増していく現在にあって、人材を採用し引き止め続けることは容易ではなくなった。それに伴い、企業としてもそれまで以上の創意工夫が求められることになった。
また、一部の日本企業に限って言えば、未だに従来からの風習や習慣を踏襲しており、全くもって理にかなっていないのは想像に難くない。その一方で、新たな取り組みによりバズを生み、人を虜にする企業も徐々に増え始めてきている。
今後の流れとしても、ますます二極化が進んで行くことが予想させるが、その取り組みを通じて、より社会が健全な方向に向かっていくことを切に願っている。