あらすじ
「大新聞の正義面」「作られた世論に乗せられる人」「陸軍式の独善的思考」「国の権威をドブに捨てる政治家」そして「卑下と自虐の果ての反動」――。左がかりも、右寄りも、それが極端に走れば、きっと大きな揺り返しが来る。透徹した「自由主義者」の視点から、日本の「未来」を見通した、いまこそ新しい名著、復刊! 日本人よ、「見識」を持て!
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Posted by ブクログ
流石 自由主義者だけのことはある
礼儀もへったくれもない、思いつくまま言いたい放題だ。
もっとも読者にとっては痛快である。親父の憤慨短編随筆
異論のある輩が、酒を飲みながら読む本ではない。
喧嘩を売っているのである。
「黙れこの野郎!、屁理屈言うな!」となって暴れそうだ。
しかし、僕は面白いと思って読んだ。
もっともな言いたい放題だからだ。
東京帝大卒、海軍出身、昔気質の頑固親父だけれど、涙もろく感激屋、憎めない。2015年8月3日(満94歳没)
老いぼれ爺だけれど、もう少し生きていて欲しかった。
Posted by ブクログ
ひと月前に「阿川弘之」の訃報を知り、追悼を兼ねて「阿川弘之」作品を選択、、、
書棚に飾ったまま未読だったエッセイ『国を思うて何が悪い ~一自由主義者の憤慨録~』を読みました。
「阿川弘之」作品は、昨年2月にに読んだ『春の城』以来ですね。
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「大新聞の正義面」「作られた世論に乗せられる人」「陸軍式の独善的思考」「国の権威をドブに捨てる政治家」そして「卑下と自虐の果ての反動」―。
左がかりも、右寄りも、それが極端に走れば、きっと大きな揺り返しが来る。
透徹した「自由主義者」の視点から、日本の「未来」を見通した、いまこそ新しい名著、復刊!
日本人よ、「見識」を持て。
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「阿川弘之」が言論界の偏重した風潮に対する憤懣を≪一自由主義者の憤慨録≫としてエッセイ風に綴った作品です。
■戦時下のリベラリスト
■文化人は自由主義がお嫌い?
■国旗に対する国際儀礼
■文化大革命を讃美した人たち
■文士に多い安普請
■礼儀知らずの新聞記者ども
■天皇制の論じ方
■植民地経営に見る陸海軍かたぎ
■日の丸の由来
■君が代の由来 他
自分の信念に基づいて、天皇陛下のことや国家、国旗のこと、そしてアメリカ、ソ連、中国のこと等が、忌憚なくズバズバと語られている痛快なエッセイ、、、
槍玉にあげられた当事者は複雑でしょうが… 「阿川弘之」らしいエッセイでしたね。