【感想・ネタバレ】なぜリベラルは敗け続けるのかのレビュー

あらすじ

私は本書執筆で「友」を喪う覚悟を決めた──著者。リベラルで知られる政治学者が書き下ろす警世の書。いつまでも「オトナ」になれない日本の野党勢力を痛烈に批判する。 ≪著者の言葉より≫私はこれまで本を書くことで、たくさんの人たちと友人になることができました。思いを共有できるとは、本当にうれしいことです。「思っていたことを代弁してくれた」と言われれば、物書き冥利に尽きるというものです。しかし、今回は、ひょっとすると、これまで友人だと思っていた人たちから「さよなら」をされるかもしれません。「よく言ってくれた」ではなく、「そんな人だと思わなかった」という言葉が返ってくるかもしれません。でも私はこの本を書きました。見たいものだけを見て安心し、もう決めてしまったことを再確認することを続けていても、これ以上に友人を増やすこともできませんし、それでは世界は変わらないと思ったからです。友を失い、そしてまた新しき友を得るための「安心しにくい」答えと、それを導くきっかけを、身もだえしながらこれから示そうと思います。(「はしがき」を再編集)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

政治において最も重要なことは、腹を割ってなんでも話せる「愛すべき友人」を増やすことではなく、自分たちの生活や人生に影響を与える問題の優先順位を決める時に協力し合える「政治における友人」を増やすこと。

政治において、自分の「気持ち」など二の次。

丸山眞男
「政治家は時間の制約の中、わからないことがあるままでもある段階で「エイヤッ」と物事を決め(行動し)なくてはならない。」

「正しいことを正しく伝えれば、、それはまともな者達には必ず伝わるはず」は人間の現実を無視した物言い。
「今、身体から感じる不条理、切なさ、納得のいかなさ」に依拠して、「それは私も同じだよ」とお呼びかける以外に連帯する方法はない。

目標のために、どこまで自分のこだわりを捨てることができるか。どこまで実利を目指せるか。

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2025年08月11日

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