感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2017年05月27日
なんか、こう、戦慄を覚えた、この(5)
元々、面白かったのだが、質が急に高まったような気がする。絵柄などが劇的に変化したって訳じゃなく、分かり辛いかもしれないが、確実に一つ上に行った
化けた、もしくは、一皮剥けた、そう表現しても差し支えないだろう
この『女の友情と筋肉』のファンからすると、「今更」や...続きを読む「釈迦に説法だな」と言われそうだが、これは未読の方にも向けているので、優しい目でスルーして欲しい
『女の友情と筋肉』の面白さ、それはギャップにある
ヒロイン三人は、実戦的な筋肉でムッキムキだが、仕事や恋で一喜一憂する、どこにでもいる乙女である
設定や絵柄はギャグ寄り。しかしながら、全体的かつ縦の主軸となるストーリーは、読み手が共感できる重すぎないマジメなものだ
読み手が「こう来たか」と驚くような展開になる一方で、「こうこなくっちゃ」と読み手の期待にも、KANA先生は全力で応えてくれている
この(5)では、イオリさん、ユイさん、マユさんに、それぞれ、小さくない変化が起こっている
マユさんはスタバさんとの仲が深まっている、ユイさんはついに出産し、お母さんになった、そして、イオリは自分の中の弱さを乗り越え、ユウヤさんと結婚する決意を固いモノとした
そこに至るまでの紆余曲折に、私ら読み手はハラハラさせられっぱなしだ。単行本派である私ですらドキドキしていたのだ、リアルタイムで読んでいる人はKANA先生のテクニックに翻弄されていたに違いない
マッチョってコトでシュールさこそ漂っているけれど、良さが分かってくると、王道ラブコメとしても楽しめるようになってくるはずだ
しかし、上記した三人よりも、ある種、人間的に大きく成長したのは、誰でもなく、ジュンさんだろう。表紙を飾っているコトからも、それは覗える
やはり、リスペクトできる人が間近にいると、自然に多くの事を学んでいけるんだろう。これまで、ジュンさんはイオリさんに助けられっぱなしだったが、失恋を機に新たな強さを得た事で、今回は逆に、イオリさんがキツい時の支えになる、と言う努力を魅せてくれている
今後、彼女に、どんな春がやってくるのか、その点も含め、楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、特にユウヤさんの無様なカッコ良さが滲んでいるからだ。男からしても、ユウヤさんはしょうもない。しかし、そのダメな感じが男の読み手に親近感を持たせる。ふと、たまに見せるイケメンなトコにも、「おおっ」と思ってしまう。ジャンルは違うにしろ、『クッキングパパ』の田中さんに近いモノはある。本気で挑んだからと言って、イイ結果が出る訳じゃない。でも、傷つく事を恐れず、自分の本音を曝け出し、身一つで惚れた女へぶつかっていた度胸は高く買いだ
Posted by ブクログ 2017年02月27日
話が展開しながらも日常パートが続いていく書き方が本当に上手い!
大変なことがあっても毎日仕事もあるしいいことだってちょっとはある。そういう細かな毎日をきれいすぎない形で素朴に描いているところがすっごく魅力的。
ユイちゃんの元カレもちょっとだけ様子がわかって安心。