【感想・ネタバレ】労働者の味方をやめた世界の左派政党のレビュー

あらすじ

フランスでの燃料税増税への反対デモ「黄色いベスト運動」のように、いま世界中で政治への不満が高まっている。その背景として、世界の政党の大きな変容が挙げられる。かつて左派といえば、労働者の権利を守る集団だった。だが現在の左派政党は労働者の味方であることをやめ、エリートのための政党に変容している。折しも日本でも現在、消費税増税と移民受け入れという労働者の賃金と消費を下げる政策が進行中だ。この絶望を回避する道はあるのか? 『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティの政治分析をヒントに、21世紀の労働者を救う道を探る。 【目次より】●第一章 ピケティの政治分析から見た政党の変質 ●第二章 「弱者」のための政党が消えた日本 ●第三章 移民の政治経済学 ●第四章 マクロン大統領とフランスの危機 ●第五章 ブレグジットとイギリスの行方 ●第六章 アメリカ二大政党の将来を読む ●第七章 EU難民問題――日本への教訓

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Posted by ブクログ

ネタバレ

近年では、政治の対立は「左右」ではなく持つものと持たざるものによる「上下」の軸になっていると言われます。
本書では、まずかつて弱者の味方であると言われていた左翼政党が、現代においてもはや労働者(弱者)の見味方でないことを欧米の論文を元に分析し、さらに右翼的と言われた安倍政権が立憲民主党などの左翼政権よりものむしろ労働者目線の政策を多く打ち出していたことを論じています。

そして、アメリカのトランプ大統領のような移民制限(右翼的)な政策がなぜ多くの弱者に指示されているのか、また逆に移民政策で誰が得をするのかを解説しています

【こんな人におすすめ】
現在の世界の政治の状況について詳しく知りたい人

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2024年05月11日

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