労働者の味方をやめた世界の左派政党

労働者の味方をやめた世界の左派政党

850円 (税込)

4pt

4.0

フランスでの燃料税増税への反対デモ「黄色いベスト運動」のように、いま世界中で政治への不満が高まっている。その背景として、世界の政党の大きな変容が挙げられる。かつて左派といえば、労働者の権利を守る集団だった。だが現在の左派政党は労働者の味方であることをやめ、エリートのための政党に変容している。折しも日本でも現在、消費税増税と移民受け入れという労働者の賃金と消費を下げる政策が進行中だ。この絶望を回避する道はあるのか? 『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティの政治分析をヒントに、21世紀の労働者を救う道を探る。 【目次より】●第一章 ピケティの政治分析から見た政党の変質 ●第二章 「弱者」のための政党が消えた日本 ●第三章 移民の政治経済学 ●第四章 マクロン大統領とフランスの危機 ●第五章 ブレグジットとイギリスの行方 ●第六章 アメリカ二大政党の将来を読む ●第七章 EU難民問題――日本への教訓

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労働者の味方をやめた世界の左派政党 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    左派政党の支持層が都市部の知的エリートになった結果、アイデンティティポリティックスに重きが置かれるようになった。格差が広がっているのにも関わらず、もはや左派政党は低所得の労働者の味方ではなく、再分配に興味をもたない。そして、いわゆるポピュリストが、空白になった低所得労働者から支持を受けて台頭してきた

    0
    2020年03月09日

    Posted by ブクログ

    経済から見ため政治の本であるが、日本の政治の現状を説明するのに実に説得力がある。
    確かにナショナリストであるはずの安倍政権が「低所得者に優しい」政策や外国人労働者の「事実上の移民政策」を実行していることは常々感じていたし、世界で右翼と左翼の分類が混乱してきていることも皆が指摘している通りである。本書

    0
    2019年11月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近年では、政治の対立は「左右」ではなく持つものと持たざるものによる「上下」の軸になっていると言われます。
    本書では、まずかつて弱者の味方であると言われていた左翼政党が、現代においてもはや労働者(弱者)の見味方でないことを欧米の論文を元に分析し、さらに右翼的と言われた安倍政権が立憲民主党などの左翼政権

    0
    2024年05月11日

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