【感想・ネタバレ】時の潮のレビュー

あらすじ

今日、昭和が終った。天皇崩御のニュースをきいて、近くの御用邸に記帳に出かけた。昭和に生まれた私は、私の時代が終わってしまったような気がした。元新聞記者の私は、10歳年下の共同生活者・真子と葉山に暮らし、四季を楽しんでいる。しかし、さまざまに形をかえて潮だまりが出現するように、二人の間にわだかまりがないわけではない。戦時下に生まれ、戦後を生きる男と女を静かに描く、野間文芸賞受賞作。

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Posted by ブクログ


お互い婚歴のある夫婦による、静かな日常を綴った連作短編の様な作品。
完全に分かり合えない中で噛み締める思いや言葉、謂わば中年に差し掛かる人間の“折り合いの付け方”が大事に描かれる。
作中で大きな展開は起こらないが、安定して読ませる筆力があった。

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2024年03月30日

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