あらすじ
不眠に悩まされる若き王の夜伽を申し出た娘・ファラーシャ。王に眠りを与えねば死、その状況で彼女は不思議な因縁に縛られた恋人たちの物語を語り始める…。
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Posted by ブクログ
本屋さんで気になって買ってみましたが、当たりでした。
千夜一夜物語のように、眠れぬ王の元で夜語りをするファラーシャが語る話は、自分がこれまで見てきた夢の話。
夢の話はどれも愛し合っている2人が引き裂かれる話でしたけど、その話の結末を途中で寝てしまった王も知っていて、彼の胸にも話の登場人物と同じ蝶の痣があるって感じ。
(もう1人の方の特徴である、口元のほくろは最初気付かなかったので、途中でファラーシャの口元を確認しちゃいました。)
当然、ファラーシャと王も愛し合いながらも引き裂かれてしまうのかと思ったのですが、彼らは大丈夫でした。
その理由は、最後に描かれているお話で分かります。
呪いの最初のお話、それぞれの前世のお話、それを含むファラーシャのお話があってって流れ、分かり易くてきれいにまとまっていたと思います。
眠れぬ王に捧ぐ夜語
何度もバッドエンドな転生を繰り返す二人の関係性が切なく、読み進めるのを躊躇しましたが、根底にある愛情の深さに惹き込まれてしまい、完読しました。最後、現世で結ばれて本当に良かったです。王子も登場し、ハッピーな気持ちで読み終えることができました。何度も繰り返し読んでいます。
血生臭い悲しいすれ違い物語が続きましたが、最後はハッピーエンドでよかったです。はじまりの物語で、なぜこうなったかの原因が分かり、王様が眠れないのも、前世の夢が奪われているから、、、納得でした。それにしても、16回巡りあって恋し続けるって凄い縁。まだまだ続くよ、この二人って勝手に思ってます(笑)最後に、王子出てきて、癒されましたー。