あらすじ
<広島発世界行き>熱く重厚なミステリー。
広島郊外の山中で、一組の白骨遺体と頭蓋骨が見つかった。鑑定の結果、白骨遺体は推定50代~70代の白人女性で死後半年以上が経過、頭蓋骨の方は1950年以前に生きていた日本人のものであることに絞り込まれた。
広島県警捜査一課警部補・矢田誠らは、行方不明の白人リストのなかから、ある来日女性に着目する。彼女は、いったい何をしていたのか。捜査の過程で、終戦後跋扈していたある少年グループに辿り着く。
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Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
広島郊外の山中で見つかった白骨死体。誰が、誰をなぜ殺したのか。70年以上の時を経て、それは真実を語り始める。広島発世界行き、熱く重厚なミステリー。
原爆時の事件が現代で掘り起こされる。偶然この時期に読んでミステリー云々よりも戦争の悲惨さを改めた。
Posted by ブクログ
この街に暮らす人ならば、敏感に反応してしまう地名。その描写。それから、登場人物の命名の土着性。
300ページ前後の議論は、この一冊の真っ直ぐとした背骨だ。
Posted by ブクログ
ミステリーとしてもなかなか面白かったが、被爆直後の広島の話が興味深かった。
ミステリーとしては2人の主人公?がこう関わってくるのかと感心。
ただ本文中にも奇跡とは書いてあった70年以上前のものが誰かわかるのはちょっと奇跡。