【感想・ネタバレ】穴の町のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年07月28日

カフカ!カルヴィーノ!安部公房!
不条理小説好きの琴線に触れまくる傑作だった。
すごく不思議な文体で、段落のはじめはスラスラ読みやすいんだけど途中から変な感じになっていき、最後はよくわからなくなって一段落が終わる感じ。ちょっと味わったことのない読み口。
何が起きるってわけでもないんだけど常に不穏な空...続きを読む気が漂っていて、確実に終末に向かっている予感だけがある感じ。好きすぎる。もっと読ませてくれ!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月25日

所属感のなさや不思議なことをある程度受け入れる描写などは確かにカフカっぽい。
ラストの穴の底の街の様子がもっと知りたかった。

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Posted by ブクログ 2019年10月18日

消える町の本を執筆する予定で、実際に町に穴が開いて、消滅に向かう。穴の存在は不明だが、町の様子は明らかに過疎で、店に人が来ない、交通も機能してない。どこに行っても同じでしょ?という住民の中、わずかながら希望を持っていた女性と町を後にする。「都市」では二人は少しも馴染めず、女性はかつての住民のように希...続きを読む望を失う。希望って多分住民とのコミュニケーションかと思うけど、彼女のやり方もなかなか一方的であって、んー、って感じ。デカプリオ主演のビーチっていう映画を思い出したよ。

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Posted by ブクログ 2019年07月27日

消えゆく町についての本を書こうとしている男が、穴が生じて消えてしまう町や名無しの都市をガラス越しに見ているような小説だった。英国人とは違う、オーストラリア人の孤独というか、白人入植者とアボリジニの間の問題のようなものを感じた。この本自体が「消えゆく町」について書かれた本であるから、作中で完成させられ...続きを読むなかった「消えゆく町についての本」になるような構造が面白いと思った。自らの住む日本に引き寄せて考えると、都市はいわゆる「東京」だろうか。でもオーストラリアでしか書かれえないテーマで、そこがまた面白いと思えた。

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