あらすじ
「ただ、覚えておけばいいよ。絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものかを……」15歳の少女にわいせつな行為をさせたとして21歳の元家庭教師が逮捕された。被疑者の大学生は何かを諦めたように本心を話さない。頭を抱える新米弁護士の前に現れた黒野葉月――被害者の高校生は、やがて途轍もない行動を起こす。法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。予測不能の事件の行方。加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。鮮烈な読後感の表題作を含む連作リーガル・ミステリ!
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Posted by ブクログ
*「ただ、覚えておけばいいよ。絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものかを……」法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。予測不能の事件の行方。加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。鮮烈な読後感の連作リーガル・ミステリ!*
ほぼ初読みの作家さんでしたが、新鮮!面白い!
「絶対に欲しいもの」のために、常識や倫理を超えて行動する依頼人たち。
その覚悟と信念がブレない所に高潔さを感じるし、自分では思いつかない展開とオチにため息が出ました。
そして、一度目は面白さに一気に読みでしたが、改めてじっくり読むと、それぞれの歪んだ愛の深さがひしひしと伝わって来て背筋がひやり。読後感の違いも癖になる連作でした。
他の作品も読んでみたい。