【感想・ネタバレ】まあまあふうふう。のレビュー

あらすじ

日々のこと。
仕事のこと。
そして、生きること。

新たな時代を迎えて、今なお輝き続ける名女優・八千草薫さんのフォトエッセイ。
どんな時も、一生懸命に、楽しく、そして“いい加減”に人生をまっとうしたい──。
そう豊かに歳を重ねている彼女の「自分らしい」生き方を綴った一冊です。

*まあまあふうふう……馬馬虎虎。中国の故事成語で「いい加減」「なおざり」という意。
八千草さんはこの言葉が好きで、「(ちょうど)良い加減」と解釈し大切にしている。


【目次】
「歳をとる」のは誰もが初めて。──まえがきにかえて──

1章 日々のこと。暮らしのこと。
「ま、いいか」で、いい加減に。/心には、ユーモアを添えて。/「馬が合う」から上手くいく。
着る服は、自分で選ぶ。/「役に立たない」から、毎日豊かに。/ものは、捨てない。
生きものと暮らす。/ぶらぶらと、5000歩。/「転ばないように」を考えすぎない。
みんなと同じものを、ゆっくり食べる。/スキンケアは、引き算で。
ついつい、夜更かし。/寝る前に「神様、ごめんなさい」。

2章 山のこと。自然のこと。
山に、入る。/何もしない山の暮らし。/うさぎ小屋。/不便を楽しむ。

3章 芝居のこと。仕事のこと。
「欲がない」からこそ、丁寧に。/女優への入り口は、空想少女。/「私らしさ」に執着しない。
昔の仕事は、振り返らない。/歳を重ねたから、深く考えられる。
ちょっとだけ、無理をする。/ちょっとでも、怠けない。

4章 歳をとること。生きること。
できれば、何も遺さずに。/病気も「まぁ、しょうがない」。/病院でも、できることは自分で。
私らしく、演じたい。/迷惑をかけるようになったら。/転移しても、お腹はすく。
大事なことだからこそ、正直に。/人は、「忘れる」生きものだから。
上手く溶け合って。/今を、きちんと生きる。

小さなところで、幸せに、楽しく。──あとがきにかえて──

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購入済み

考えさせられました

まあまあふうふう、今を生きる。
当たり前の日常が、幸せだと気づかさせられました。
あっという間に過ぎてきた人生だけど、もっと今を一生懸命に生きたいな、と思いました。
また読み返したい、大切な一冊です。

#ほのぼの #切ない #感動する

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

八千草薫(1931.1.6~2019.10.24 享年88)著「まあまあふうふう。」2019.7発行。馬馬虎虎(まあまあふうふう)、中国の故事成語で「いい加減」という意味だそうです。米寿を迎え、昔よりしんどくはなったけど、犬と猫と、そして庭に来る鳥たちとまあまあ楽しく暮らしていますと。歳をとるというのは、みんなそれぞれ初体験、初めての道。昔の仕事は、振り返らない。目の前の仕事を大事に。「日々のこと。暮らしのこと」「山のこと。自然のこと」「芝居のこと。仕事のこと」「歳をとること。生きること。」、著者の思いがしみじみ伝わってくるエッセイです。

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2020年08月28日

Posted by ブクログ

迷って買った割には、一気に読ませて頂くことができました^^ 自分にとって、最適な時に読ませて頂くことができたのだと思います(*'▽') とても素敵なエッセイです(^^♪ ちょっとだけ無理して、八千草薫さんのような生き方ができたらいいなぁ・・・と、思います☆彡

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2020年01月16日

Posted by ブクログ

大好きな八千草さんの本。
まるで優しく語りかけてくれるような文体。
あのチャーミングな笑顔と声が自動的に脳内再生される。
御病気されていたことも影響、こんな言い方は不謹慎かもしれないけれど、“遺言”のようなそんな書きぶりのページも散見した。
でも全然悲観的じゃなくて。かといって必要以上に励ますような野暮ったさもなくて。
柔らかさの中にもしっかりと芯がある。そんなステキな八千草さんの雰囲気が伝わってくる素晴らしい一冊でした。

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2019年11月22日

Posted by ブクログ

八千草さんの生き方は、誰かに評価されるものではなく、
幸せだったのだなと、ただ想いを寄せています。

人生は、もっとこうしたらよかった、ああしたらよかったの連続。
しかたない。
ただ、今をとことんやれば、納得してまた前に進める。

すべての命あるものが愛おしくなりました。

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2019年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな女優さんのひとり。発売を知った時から読みたいと思っていました。文章から優しさが伝わって来ます。『やすらぎの刻〜道』の二役のうちの一役を病気で降板されたことにも触れていました。最近は大好きな女優さんが次々にあちらの世界へ行ってしまっているから、いつまでもとは言えないけれど、もう少し元気でいてほしいなと思いながら読み終えました。

これまでに 野際陽子さん、樹木希林さん、市原悦子さん、草笛光子さんらのエッセイを読んできたが、今回、八千草薫さんのこの本を読んでいて、それぞれにテレビなどで見ているイメージがあるけど、“らしさ”が現れているなと気づかされました。それが、それぞれに素敵なんです。老いること、生きることの考え方がそれぞれに違うのだけれど、素敵だなと思わせてくれるのは不思議です。

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2019年07月09日

Posted by ブクログ

 テレビ朝日系で2017年に放送された「やすらぎの郷」と2019年に放送された「やすらぎの刻~道~」は著者 が出ていたドラマの中でも1番大好きなドラマでした。  その彼女が、子供の頃意外にも病気がちだった事、欲を 持たずに丁寧に納得いくまでやってみる事、乳がん、すい 臓がんに悩まされながらもそんな姿を見せない所は凄いな ぁと思いました。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

八千草さんの優しいお顔の裏には、頑張ることに躊躇しない強さがあったのだなぁと思った。
「まあまあふうふう」、良い加減で考えて、昔や先のことに囚われずに、今を生きる、という姿勢。
乳がんから始まり、膵臓、肝臓と転移をしていく闘病の中にあって、「こうなってしまっても仕方ない。今をしっかり生きよう」という真っ直ぐな気の持ちようが眩しい。
こんな風に歳を重ねたいと憧れる。

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2020年07月06日

Posted by ブクログ

最後の最後まで、真面目な人だなと思った
私に似てるとも。考え方とかね。

何歳になっても、不安とかもっと出来たのにああしたらって思うんだろうなぁ
この方は特別高級ななにかとかより、本当にいいものとか、本質を見て生きてきた方なのではと思う。

そして女優という仕事を、精一杯やってきたんだな。頑張りすぎると、少し諦めて手を落ち着ける時があると思うんだけど、それがあるから完璧にはならない。

そこをもっと出来たのに。。とかって最後まで思ってたんじゃないかな。

素敵だけど、自分すぎて、苦しくなった。もっと楽に生きていいのにって。と、僭越ながら思った

美しい方です

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2020年07月11日

Posted by ブクログ

柔らかな雰囲気が魅力的な女優さんでしたが、内面はとても強いものを持たれていたのだなと…。88歳といえば米寿。最後まで現役で、素晴らしいと思います。憧れです。

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2020年03月05日

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