【感想・ネタバレ】上流階級 富久丸百貨店外商部 IIIのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の人生を振り返ったとき、良いこと悪いこと辛いことどうしようもないこともあった中で、「それが、私です」と胸を張って言えるだろうか。
鮫島さんは40代でそれが言えるほど、自分をよく知り、全力で生きている。
私はどうだろか、と考えさせられた。

雪子さんのように、人生はいつか終わりが来る。
後悔しないように、振り返ったときに楽しくなるように、今を全力で生きたい。

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2023年01月29日

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ネタバレ

このシリーズの1、2巻で重要なキャラクターとして描かれる、同僚の外商部員、マスヤ。マイノリティとしてどう生きるか。離婚経験を持つ女主人公も、「このまま結婚しなければいろいろ周囲から言われる…ゲイと何が違う?」と考える。仕事では、富裕層の婚活イベントを実現し成功していく。
ノリがラノベなのだが、キャラ設計や人間関係の葛藤がしっかり描かれる。

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第三作。安定の面白さだが、メインエピソードの顧客のうち二人が成金というか、代々続く資産家ではなかったので上流階級感がいまいち薄く感じた。
大きなエピソードは主に4つ。トレーダーの美容整形、イラストレーターの誹謗中傷&著作権対策、顧客の息子の中学受験、清家様の終活&葬式。ここに主人公本人のキャリアアップや母との関係、家のエピソードが加わる。
正直、終盤に入るまでは退屈な展開である。それでも読ませる筆力の高さは流石であるが、主人公が外商として成長し業務をそつなくこなすことができるようになったため、大きな対立が起こらないのだ。
相方である枡家も前作で家族との確執を解消したせいか、すっかり牙を抜かれたチワワになってしまっている。それはそれで非常に可愛い生き物なのだが、物語の推進力にはなりえない。
終盤に入っての遺品オークション、お受験のドタバタ、購入を検討していたマンションを顧客に買われてしまうというエピソードは非常に面白い。特に先に目をつけて購入を進めていたマンションをキャッシュ一括の暴力でぶっ叩かれて掻っ攫われるパートはコメディ調で非常に面白く、それに付随する転職話(=外商を辞める)が軽い印象で有耶無耶にされるのは上手い。
何も知らない顧客の要望でマンションの家具一式を爆買いするシーンもいちいち笑える。
本来なら険悪になってしまいそうな部分も笑いにして処理してしまうあたり、つくづく作者のバランス感覚の良さを感じる。
個人的に残念に感じたのは、直接主人公が動くことよりも外部の専門家やサービスとの顔つなぎが多くなった都合でダイジェスト感が強くなってしまったこと。
イラストレーターの著作権問題などは面白い題材だっただけに、もう少し詳しく見たかった(それが外商の仕事かと言われればもちろん違うのだが)。

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2024年06月04日

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ネタバレ

商鮫島のお仕事ストーリー。清家さんのエンディング、自身の老後、相変わらずお客様の都合中左右される人生。歳を考えると寄り道もできず、かといって正反対の箒は進めず、難しいなぁと思った。
(読書メーターからの転記)

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2024年06月03日

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ネタバレ

『上流階級』3巻目
1巻では新米だった静緒もすっかり外商員が板に付いて来た
桝家との関係もなかなか良い

が、ここにきて
転職、引っ越しを考える
いやー、このまま桝谷と結婚でもいいじゃない!と思ってしまう

ところで、
富裕層が外商を使う理由として
コスパよりもタイパ
というのは、
昨今、富裕層じゃなくても、世の中タイパタイパいうようになってきたよねーと思う
タイパで作り出した時間を有意義に使えているのならよいのだけど…

実家の束縛に耐えかねて家を飛び出した鞘師さんの言葉
私は私が選んだことのマイナスを受け止めて生きる

50代にして病に伏した弥栄子様がお友達や子どもたちへ残した言葉
人生はめまぐるしすぎて、母親にならねば。妻にならねば、ばかりで、私というものがなんなのかわからないまま、終わってしまう。
あなたはそうはならないでね

静緒
子供の頃に、将来の夢を何度も聞かれるじゃないですが。あれって、ちょっと残酷だなって思うんです。子供のころからまっすぐな夢があってその道を突き進んでいるならばいいけれど、いったん言語化してしまうと、『叶えられたか』『叶えられなかったか』が明確になるんですね。べつに、夢を持たずに生きていたっていいし、何かにならなくてもいい。”~のようなもの”で十分なんじゃないかって

ファジィに生きる

なにかもっともらしい理由付けがないと行動しづらいのは、長く生きてきた弊害のうちのひとつだ。大人はもっと、自由になっていい

心に残る良い言葉が多い巻でした。

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2023年05月06日

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