感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
超お金持ち社会のみなさまのお買い物、参考にはならなかったけれどたまたま
ゲイの見目麗しい男性が〜という本を連続して読んでしまった。
こちらの方がずっとお上品で賢くて深みがある。
Posted by ブクログ
「ゲイ寄りのバイとかストレート寄りのバイとかいろいろいるんですよ」
主人公(女性)と同居する桝家(ゲイ)の言葉です。
私は今まで、バイセクシャルは単純に男女等しく恋愛対象にすると思っていましたが、その中でも細分化があるのだと初めて知りました。
よくよく考えると、ここからはこっちとパキッと線引きができないのが当たり前だと今更ながら感じました。
主人公と桝家の同居についても、今までの常識を覆されました。
恋愛対象でも友達でもない2人が互いに心地よいと思って一緒に暮らせるという考えが私には全くなかったのですが、お話の中のこととはいえ、そういうことも実際あり得るのかもしれません。先入観を取っ払い、頭を柔軟にしなければと思いました。
Posted by ブクログ
第一巻と同じく合わせて表紙買い。
前回はヒロインの静緒の視点のみだったが、今回は彼女と同業者であり同居人である桝家の過去の話から話が始まる。
私は第一巻でのレビューで「桝家がゲイである必要性が感じられない」との旨を書いたが、この本の中では彼のセクシャリティが大いに関わっていた。最近ではこういった個々のセクシャリティに名前がついて、人間の要素の一つとして尊重されるべきという考えが広がっている。そんな中で保守的で偏見の中で生きる話はなかなかに大胆でそれでいてリアリティがある。
個人的には、静緒が会社の会議に参加した際の話でも似たものを感じた。静緒以外全員男性。そんな中で女性下着について発案をすると、上司が恥ずかしげもなくセクハラ発言をして周囲もそれに追従笑い。地獄絵図極まりないが、今でも実際の社会でまかり通っているのだろう。静緒にこれには激昂することもなく会議は終わってしまう。彼女が場を壊さなかったのは大人の対応だという人もいるかもしれない。また話の中でも「セクハラをうまくかわせる人が出世する」という言葉があった。しかし価値観のアップデートの遅れた人間を放っておいた風通しの悪い環境自体を変えない限り、新しく入ってきた貴重な人材が次の犠牲となるだけだと私は考える。上流階級に興味があるというより、頭の凝り固まった人にこそ読んでほしい本となった。