あらすじ
超エリート高校に通う久遠寺梓は、理系天才少女の弥勒院由槻と学校の特権を賭けた「恋をさせたら負け」の恋愛ゲームに参戦。理系な彼女が誘惑を仕掛けてくるも、その方法は全部ズレてて……。この勝負、勝ったな。
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Posted by ブクログ
昨今流行の兆しを見せる、「相手に惚れた方が負け」系の恋愛ゲームジャンルの作品である。
ここに理系ネタを挟む、流行×流行みたいなジャンル悪魔合体型作品であるが、意外なくらい真摯に理系ネタにアプローチしているのが特徴だろう。
本筋は、学院の推薦を懸けて天才型少女・弥勒院由槻と、主人公で彼女の言動を理解することができる努力型主席・久遠寺梓の二人が、ポンコツな感じに恋愛ゲームを繰り広げる感じである。
お互いがお互いに好意を持っていることは徐々にストーリー進行に従ってあからさまになっていくが、それでもゲームという図式で戦う彼らはなんともズレていて、実にポンコツだ。
その意味で見ればかなりオーソドックスな恋愛物語なのだが、その背景を彩る数式の数々がこの物語の質を飛躍的に高めている。
ざっと数えた限り、6つの恋にまつわる証明(数式)が作中で紹介されているが、同作者の「数字で救う!弱小国家」シリーズがゲーム理論系の数式が多めなのに対し、こちらでは統計方面の数式が多め。
その証明内容は実に興味深い。最初に提示された、才能の壁の高さをまざまと感じさせる「恋と努力の決定係数」からして興味を引く内容だ。
一方、数式紹介の最後に設けられた「まとめ」の雑さ加減もまたいい塩梅で、いい感じに楽しい代物である。なんなんだ、爆発しろって。(笑)
恋愛に数学を絡める手並みも鮮やかな、正統派恋愛物語である。
星五つで評価したい。続巻が出るようなら、ぜひ買わせていただきたい一冊である。
文系が歪な妄想をした与太話
無知な人のありがちな妄想話。
理系の発想だからと空想を遥かに超えた妄想。
そりゃあ、中には突拍子もなく変なのいるけど、
日常生活に不自由する様なおかしなのはいない。
地方の公立高校だったけど、東大理三現役合格とか普通にいたし、気付けば京大工学部現役合格とかも。
普通にみんなと遊んでたよ?
身近に居なかったから分からなかったのか?知らなかったのか?
理系に偏見持ち過ぎでは?