あらすじ
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者のファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が。21世紀の『そして誰もいなくなった』登場! 第26回鮎川哲也賞受賞作にして精緻に描かれた本格ミステリ。/解説=千街晶之
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Posted by ブクログ
※『十角館の殺人』のネタバレも含みます※
『そして誰もいなくなった』『十角館の殺人』を綺麗にオマージュされた、でも意外性に驚きも与えてくれた作品だった。
理系分野はちんぷんかんぷんだったのでちょっと難しい場面もあったけど、作中同じくちょっと頭が弱い?設定のマリアと同じように「もう一機ジェリーフィッシュがいたのでは…?」と閃いてはレンたちに否定されていた。
レンとマリアのやり取りがちょっとサムイなと思ったし、マリアがちょっと警部にしてはバカすぎんか?と思ったけど読者への説明のためにこの役を置いたのかなと思えば仕方なし?
有名な二作品のオマージュなんだから、誰かが死んだフリのはず…!どいつがヴァンダインだ?と、殺害方法からネヴィルあたりを疑ってたもののすっかり狙いは外れた。
まさか『七人目』が死体とは思わず、でもわかりやすいトリックで唸らされた。
Posted by ブクログ
そして誰もいなくなったとか十角館の殺人のオマージュだと言われたら読むしかない。
小型飛行船の中で次々に人が殺されていく、雪山に不時着したから脱出不可能、しかも最終的に発見された遺体はすべて他殺だった。犯人は内部の人間か外部の人間か不明。そして犯人は下山の厳しい雪山に不時着した飛行船の中からどうやって逃げ出したのか。
もう面白いわけない。
最後の最後で犯人が刑事たちの目の前で去っていくのも個人的には好き。
Posted by ブクログ
各パートで語られるミステリ、面白いなぁ〜〜〜
段々とピースが繋がっていく展開は
加速して誰が犯人なのか混乱させられる…
とはいえ、最後は綺麗な幕引きだった。
探偵役のエドワードが冷静で格好良い!!
と思っていたらまさかの犯人で偽名だった!
正体が明かされた後も好青年だったし、
犯人達の恐ろしい真実が積み重なりすぎ&
研究メンバーが同情できない人ばかりなのもあり、
彼が本懐を遂げられて良かった…と感じちゃった……
とはいえ、まさかのどんでん返しで
大好きなクローズドサークルで
警部刑事も興味をそそるキャラで
探偵役も格好良くて
とてもミステリ好きにはワクワクする作品だった!
続編?というかシリーズがあるらしく、
追って読んでいきたいと思う♬
Posted by ブクログ
【研究室の異質な人間模様が生々しい本】
球体の飛行船、ジェリーフィッシュ。
そのジェリーフィッシュを開発した航空化学科の研究室で起きたミステリー。
研究室のメンバー6名が雪山に遭難した中で発生した殺人事件から端をなすクローズドミステリー。
研究室に出入りしていた少女、レベッカの死の真相が事件解決の鍵を握る。
迷宮入りする事件を解決するために捜査に動く、警察官のマリアと蓮。空軍のジョンとともに、証拠を集めて、真犯人にたどり着く。
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夕木春夫「方舟」に続いてクローズドミステリーを読んだ。
化学の分野が出てきたことがとても面白く、研究室の異様性、突如現れるマドンナ的な存在で掻き乱される心境もよく理解できた。
ミステリーの難易度もつかずはならずで、難しくてわからないということもなく、単純すぎて先が読めるわけでもなく、丁度いい度合い。
マリアと蓮の掛け合いで解決に向かっていく様が、読者の心理やミステリー考察にひと役かっており、理解とミスリードを上手く混ぜられたな、と思った。
大事なところは点をつけてくれるのはミステリー初心者にはありがたい。
最後まで中弛みすることなく、緊張感を持ってモノローグまで読めた。とてもいいミステリーのひとつだと思う。
Posted by ブクログ
トリックはとても緻密で、張り巡らされた伏線も重箱の隅までギッチリ詰まっています。トリックは、フェアだけどその一方で叙述トリックのような要素もあって面白いです。
ただ、ウィリアムがバラバラ死体の顔をサイモンだと認識できずにエドワードと誤認したところだけ納得できませんでした。が、極限状態ならそういうこともあるかと思っておくことにします。
作者さんはめちゃくちゃ頭良いんだろうなと思います。書くのにどのくらいかかったんだろう…
Posted by ブクログ
めちゃくちゃむずかしかった……理系すぎてちんぷんかんぷんになりながら必死で食らいついた。
年齢のトリックは葉桜〜で一度喰らってるのにまたまんまと引っかかってしまった……
蓮とマリアの掛け合いは好きだった
最後すごくあっさりしていたような…情緒的でよかったかな
Posted by ブクログ
期待値を上げ過ぎた部分はあるが、トリック自体は驚きもあって面白かった。「十角館の殺人」っぽさはあるけど、例の一文みたいなガツンとくるインパクトというのはなかった。あとは、トリックの説明が少し冗長な気はした。
レベッカとエドワード(仮)が有能すぎるのと、研究者が揃いも揃って無能すぎないか、とは思った。実力が伴わないこと、専門外のことはしない方がいいね。
Posted by ブクログ
犯人の独白から始まるタイプの小説。
ただその独白が登場人物の誰とも結びつかず誰なのかワクワクして読み進めていった。
オチには少し肩透かし。