あらすじ
「何もしない人が生きてたっていいんじゃない?」から始まった前代未聞の人材派遣。豊かなエピソードを交え、新しい生き方を考える。
【「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の存在だけが必要なシーンでご利用ください。ごく簡単なうけこたえ以外なんもできかねます】
「“なんもしない”人にも、存在価値はあるんだろうか?」
その可能性を独自すぎる手法で追求し、かくも不思議なサービスが始まった。
レンタル無料、だけど「なんもしない」。
「いてもいなくても変わらない」はずなのに、そこに舞い込む依頼は実にユニーク、かつ切実。
「自分が被告の裁判の、傍聴席に座ってほしい」「誰にも言えない話を聞いてほしい」「私のお見舞いに、来てくれませんか?」……etc.
10ヶ月で10万人ものフォロワーを集めた〈レンタルなんもしない人〉が、本書で初めて自身の考えを明かします。
働くことについて、お金について、人との関わりやこれまでの生き方について。
収入ナシ、地位ナシ、仕事ナシ、の“逆”ハイスペ男子が、ただ1人分の存在を貸し出すフィールドワークから見えてきた、新しい生きかたを探る驚きに満ちた思索の書。
誰もが「なにかしすぎる」時代だからこそ、もっと自由に生きていいんじゃないだろうか?
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Posted by ブクログ
TVで観たことがあって、どんな方か
気になっていたのでこの本を読みました。
世の中には色んな考え方や人がいるんだな。
それでいいんだと思えました。
気軽に読みはじめたけど、
ご自身のことや依頼者のこと
色々冷静に分析されていて、
わかりやすかったし
内容がはいってきやすかった。
以下 印象に残ったところ。
自分にとって許容できないものとの
境界にラインを引くことで、
自分というものの輪郭が明らかになり
本意がはっきりする。
できない、やりたくないという拒否反応は
ほとんど直感に近い。
言い換えるなら生理的な反応であって
それに従ったほうがある意味で正直な
生き方につながると思う。
AIだったらできて当たり前のことを
できて当たり前じゃない人間に
わざわざ頼むこと
人間は完璧にものごとをこなせなくても
ミスをするから成功したときに嬉しいし
それが他者に影響を与える。拙くとも
嘘がないから信頼に足るということだって
あるんじゃないか。