あらすじ
「何もしない人が生きてたっていいんじゃない?」から始まった前代未聞の人材派遣。豊かなエピソードを交え、新しい生き方を考える。
【「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の存在だけが必要なシーンでご利用ください。ごく簡単なうけこたえ以外なんもできかねます】
「“なんもしない”人にも、存在価値はあるんだろうか?」
その可能性を独自すぎる手法で追求し、かくも不思議なサービスが始まった。
レンタル無料、だけど「なんもしない」。
「いてもいなくても変わらない」はずなのに、そこに舞い込む依頼は実にユニーク、かつ切実。
「自分が被告の裁判の、傍聴席に座ってほしい」「誰にも言えない話を聞いてほしい」「私のお見舞いに、来てくれませんか?」……etc.
10ヶ月で10万人ものフォロワーを集めた〈レンタルなんもしない人〉が、本書で初めて自身の考えを明かします。
働くことについて、お金について、人との関わりやこれまでの生き方について。
収入ナシ、地位ナシ、仕事ナシ、の“逆”ハイスペ男子が、ただ1人分の存在を貸し出すフィールドワークから見えてきた、新しい生きかたを探る驚きに満ちた思索の書。
誰もが「なにかしすぎる」時代だからこそ、もっと自由に生きていいんじゃないだろうか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人間の存在って 存在するだけで
いいんだなぁ とほんわりと思える
それは 人権とかと違って
軽いけど 生きてるだけで
人と人は反応しあってる
役割がなくてもいいんだ
本書のなかでは 貯金を切り崩して
生活されていたそうですが
今は一万円かかるそうで
一万円かかったら また何が変わったのか知りたいですね
Posted by ブクログ
私も赤ちゃんを見て、自由でいいなぁと思うことがある。
一つ終わってももっと出来る、向上しなきゃと毎日を生き急いでいる気がする。
この本は人間は存在自体に価値があるということを、自然な形で読者が感じられる本。押し付けがましくないのが、またいい。
Posted by ブクログ
何にもしないことに価値を見出すことできるような今の時代は、頭の柔らかい人が楽しく生けるのだろうと思う。お金の価値が労働の対価から信用を表す数値へと変わっていっているのを証明する良い例だと思った。どれだけ拘束しても無料ではあるけれと信用や注目度は上がり、そしてこの本を出すことようなことで換金することができている。マネタイズのタイミングが後ろにズレただけである。とはいえ、今ツイッタで見たら有料(しかも1万になっていた)になって?いてびっくりした。
有料にしたらこの本に書いてあることと話が違ってきてしまう。まーでも誰もやったことがないことだから変化に対応することも大事なのでしょう。
Posted by ブクログ
なんもしないサービスで出会った印象的な人たちと、そこで考えたこと。
語り口が村上春樹さんの初期の小説の主人公のような雰囲気があった。
「なにもできそうにない人であってもストレスなく生きていける世の中になってほしい」。
一度お会いしてみたい気持ちになった。
依頼を考えないとね。
Posted by ブクログ
新しいコミュニケーションというか人間関係。
現代社会だからこそ需要があって成り立つサービスなんだろうな。面白い。大学時代に知ってたらこれを卒論のテーマにしてたかも。
触媒は言い得て妙。
なんもしない人が阪大の院出てるハイスペックマンなのも面白い。地頭が良くて論理的思考力があるから分かりやすい。一見ふざけたサービスなのに実はものすごく考えられていて時代や社会のニーズに適応したものなんだとしみじみ。
Posted by ブクログ
TVで観たことがあって、どんな方か
気になっていたのでこの本を読みました。
世の中には色んな考え方や人がいるんだな。
それでいいんだと思えました。
気軽に読みはじめたけど、
ご自身のことや依頼者のこと
色々冷静に分析されていて、
わかりやすかったし
内容がはいってきやすかった。
以下 印象に残ったところ。
自分にとって許容できないものとの
境界にラインを引くことで、
自分というものの輪郭が明らかになり
本意がはっきりする。
できない、やりたくないという拒否反応は
ほとんど直感に近い。
言い換えるなら生理的な反応であって
それに従ったほうがある意味で正直な
生き方につながると思う。
AIだったらできて当たり前のことを
できて当たり前じゃない人間に
わざわざ頼むこと
人間は完璧にものごとをこなせなくても
ミスをするから成功したときに嬉しいし
それが他者に影響を与える。拙くとも
嘘がないから信頼に足るということだって
あるんじゃないか。
Posted by ブクログ
思ったよりは”何かしてる”人だった。
でも、やりたくもないことをして心をすり減らして生きるくらいなら、こういう生き方もありだと思う。
いろんな依頼者がいて面白い。
Posted by ブクログ
やっぱり、ご自身をスペックゼロと言われるのは卑下しすぎだと思う。
しっかり考えているなぁ、と感心してしまう。
ツイッターもおもわずフォローしてしまった。