【感想・ネタバレ】流言のメディア史のレビュー

あらすじ

流言蜚語、風評、誤報、陰謀論、情報宣伝……。現代史に登場した数々のメディア流言の「真実」を見極め、それぞれの影響を再検証するメディア論。ポスト真実のデジタル情報化時代に求められる、「バックミラーをのぞきながら前進する」メディア史的思考とは何か。「あいまい情報」のメディア・リテラシーがいまここに。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

メディアはどうあるべきか、「何をどのように伝えたのか」から考える。

フェイクニュースは、SNSが発展したから生まれたのではない。SNSがすべての悪の権化ではない。とかく新しいもの=悪者にしたがる自分を反省した。史料の引用も多く、簡単には読み進められなかったが、筆者の言わんとするところは明確に説明されている。

新聞やラジオ・TVなどのマス・メディアが「正しい」と思うから、事実でないことが報道されているのに神経をとがらせてしまう。知識があれば、誤った情報に飛び付かない、それは間違いだ。皆が望むものを報道してしまうマス・メディアの一面という視点は、今まで自分の中になかったので、特に新聞に関して、事実を伝えるだけでなく、望むもの/望まれるものを伝えるという性格について考えていきたい。知識がある人こそ、「知りたい」という思いから、トンデモ情報を入手していくということも、改めて指摘されればその通りである。そして、AIによって「真実」のみしか流通しない社会になってしまえば、逃げ場がなくなるという恐怖も感じる。

メディア流言はあるものという前提で、あいまいな情報に耐えながら、それでも何が信じられるのかを情報の受信者でもあり発信者でもある一人ひとりが考えていかなくてはならない。でも、変わったのは、そこではない。量やスピードが変わったのであって、本質は変わっていないのだ。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トランプが最初じゃないよね。という話。面白かった。まとめるのはやめておく。やると悪酔いしそうだから。

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2019年07月28日

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