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可愛くて、賢くて、健気で謙虚。そして何より美しい。もう完璧。
若さまは、自分の都合の良いように田舎の少年を呼び寄せたつもりだったけど、そんな思惑を蹴散らすくらいの存在だったしのぶ。気立てがよくて、純粋で健気。ここまで完璧な子はそうそういない。若さま、慧眼でしたね〜。
甘々の主従関係にドップリ浸り...続きを読むたい時に何度も読み返します。
素直な子供がそのまま育って、好きな人をそのままの目で見つめて理解していく恋物語でした。悪役の叔父さんやお父さんも本当は全然悪い人じゃないし、イジワルされるかと思った使用人たちも暖かく見守ってくれている、ホンワカした雰囲気に包まれたまま読み終えました。それが読後もずっと残っています。
Posted by ブクログ 2019年05月25日
全体の感想を一言で言うと、とても優しい気持ちになれるお話です。
幼い頃、一度だけ逢った凛々しく優しい、思慮深げな青年。
ほのかな憧れを抱いていた彼と再会したその時、彼は別人のように変わっていた－という設定です。
しかも、主人公の志信は実の叔父に売られたも同然で、憧れていた「若さま」の「妾」として...続きを読む奉公することに自分でも知らない中になっていました。
昔一度見たきりの若様と今の変わり果てた姿に違和感を覚えつつも、懸命に若様にお仕えしようとする志信の健気なこと、、、
そして、志信を都合の良いように利用しようしている癖に、どこまでも悪人になりきれない若様の葛藤。
二人とも良い人だから、読んでいて、ちょっと切なくなりました。
ただ、「表向きの妾」として囲うのが女性でなく男性であれば、あまりその人の経歴に傷つかないという考え方は、ちょっと、どうでしょうか。
確かに女性ほどではないかもしれませんが、経歴に傷が付くことに変わりないと思います。
その辺り、若さまって少し自分勝手？
と、思わないでもないですが。
でも、読んでいて、ふんわりとした気持ちになれる良いお話であるとは思います。
少年(志信)が幼い頃、一度だけ会った青年(威史)に少年が10代半ばに再開する。
威史が志信にわざわざ見せようとしないが時折覗かせる独特の表情の意味が
とても気になる
