あらすじ
私のようなあくどい金貸しに好きと言われて、嫌ですか
親に虐げられながらも懸命に生きる碧の前に現れた借金取り。この出会いは、無垢な少年と冷徹な金貸し、愛に飢えた二人への神様からの贈り物…。
幼くして母を失い、父と継母に虐げられながら成長した碧。高校にも行かせてもらえず、家事とアルバイトに明け暮れていたある日、碧の家に消費者金融の借金取りがやってくる。その男、桐生の冷徹さに怯えながらも、垣間見た優しさに碧の心は揺れる。借金返済のため、チャイナドレス姿で秘密倶楽部で働く羽目になってしまい、過労で倒れた碧は、なぜか桐生の家で過ごすことに!? けなげで天然ボケな天使と、クールで人情派な金貸し紳士のおとぎ話。
紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!
感情タグBEST3
可愛いな、仕草と愛情表現が
可愛くたまりません。
ひどい親に売られたように働かされて、働いた給料も取られて
栄養失調になるような暮らしをしている男の子と金貸しのカップル。
突飛な展開ですけど、面白かった。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
父と継母と暮らす碧は荒んだ家庭で学校にも行けず働く日々。しかも継母の借金返済の質草に大切な形見を金貸しの桐生に渡してしまい…
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ストーリーの完全度:普通
トーン:ほのぼの・シリアス(中)
エロ度:少ない
萌え度:普通
総合評価:★3.5
積み本崩し。弓月あや先生お得意の敬語攻め×不憫受けの作品でした。
個人的に敬語攻めはあまり好きではないんですけど、今回の攻めさんは紳士度高めでなかなか良かったです。
悪どい取り立て屋かと思いきや割と真っ当な所に好感が持てましたし、職業に似合わない物腰の柔らかさもツボでした。
攻めだけで言ったら今まで読んできた弓月あや先生の作品の中で一番好きかもしれません。
ただ、質屋に預けた受けのロザリオを店主に相談なく勝手に引き取ったのはかなりマズかったですね…(笑)
後日、店主と碧にめちゃくちゃ謝ってましたけど、いくら攻め贔屓の私でも流石にその行動はないわ…と思ってしまった(-_-;)
あと、受けの扱いの酷さはちょっとやり過ぎだと思うんですよね…。これでもかというほど不幸な状況が続く上に、継母や父親からの言葉の暴力。確かに可哀想なんですが、あまりにも不幸がてんこ盛り過ぎて途中からくどく感じるほど…。
盛り盛り過ぎていかにも作り話って感じになってしまっているので受けに感情移入しづらく、説得力のあるストーリーを求めている自分の中ではかなりマイナス要素でした。
また、受けがクラブで働くシーンもそれまでずっとシリアスな調子だったのにいきなりコミカルな感じになって戸惑いましたし、マダムも初登場時の印象の悪さからてっきり嫌な女なのかと思いきやそうでもなくてうーん…??って感じでした(-_-;)
ていうか受けはこのままずっとクラブで働くつもりなんですかね?いくら本人が働きたいと言ってもまだ16歳な訳ですし、義務教育すらまともに受けてないならまずは学校が先でしょ…と老婆心ながら思ってしまいました。
攻めの性格から考えて最終的にはそういう話になるかと思っていたのに、教育については全く触れられずに終わってしまったので細かいところが気になる自分としては微妙にモヤモヤ…。
決して楽しめなかった訳ではなく、良いなと思う部分もあったのですが、やはり今回も読んでいて引っ掛かる部分が多かったので少し残念でした。