あらすじ
世界を解釈し理解するためにストーリーがあった方が、人は幸福だったり、生きやすかったりします。実話とは? そして虚構とは? 偶然と必然って? 私たちの周りにあふれているストーリーとは何でしょう?
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Posted by ブクログ
仕事柄気になって購入。
読む前は、「こういうお話はこういうふうにいい気持ちになるんですよ」という、どこかキラキラフワフワしたことが書いてあるかと思った。
読みはじめたら全く違って、ごりごりの物語論。
ストーリーよりはナラティブについて、起きた事象の捉え方に触れている。
みうらじゅんの「後ろメタファー」という言葉を思い出した。
負の感情って、からめとられているだけで消耗する。
そこから身を守る技術として、この本は役に立つかもしれない。
Posted by ブクログ
『物語は人生を救うのか』思ってたよりめちゃ面白かった。プリマー新書だしタイトルからしてライトな自己啓発系かと思ってたけど、意外にしっかりした物語論が展開されてて発見が多かったし取り上げられた本ぜんぶ読んでみたい。自己啓発でもあるけれど学術的入門書としてもとても良い本だった。
ものごとの前後関係はイコール因果関係ではない、「努力したから報われた」というストーリーでは報われなかった人は努力しなかったのかという話になるが決してそういうわけでもない、けれどこの文脈に囚われて自分の首が絞まる人もいる。ストーリーとはある特定の視点から見た物事の一側面でしかない。
この人の前作も読んでみようかな。
Posted by ブクログ
"人は物語る動物ですが、その「物語る」という行為で自分を苦しめることもあるのです。人に罪悪感や疚しさを抱かせるストーリーやシステムからは、一刻も早く遠ざかることをおすすめします。"(p.190)